それは、オークションで私のM男を落札した人の家に行った時の事。
郊外から少し離れた場所にある一軒家に、私はM男を連れて行った。
周囲の風景とはミスマッチな豪邸から現れたのは、落札者の女性だった。
ブランド物と分かる彼女の服装からは、全裸で縛られていた時の様子も想像出来なかった。
中には使用人らしき人が、私達の訪問を歓迎してくれた。
しばらく歓談した後、私達は建物の奥に通された。
その部屋には、大きなベッドに座った女性がいて、微笑みながら会釈した。
「妹の美奈子(仮名)です」
と女性が紹介すると、彼女は私達に嬉しそうに話かけてきた。
事前に話は聞いていたが、部屋に置いてある車イスを見て、私はこれから行う背徳的な行為に興奮していた。
「お二人は、ご夫婦?ご姉弟?」と、屈託の無い笑顔で無邪気に話始める彼女に面食らっていると、一緒に来た女性は、不機嫌そうに、
「お二人とも、お忙しい中、わざわざ来て頂いたのだから、無駄話はその辺にしておきなさい」と彼女を諌めた。
サークルの発表会で会った時とは別人のような彼女に驚いた。
すると彼女からは、先程までの笑顔が消えて、哀愁が漂っていた。
私は下僕のM男くんに指示をして、彼女を抱えさせた。
手慣れたように、彼女はM男くんの首に腕を回し、お姫様ダッコをしていた。
彼女の姉に浴室の場所を訊ねて向かうと、姉を脱衣所から出した。
「ここからは、私達だけで、」
と告げると、対応した彼女は少し涙声で
「妹をお願いします」
と言い、部屋を出ていった。
床に座らせた彼女のパジャマを、私も手伝って2人かかりで脱がせた。
ズボンを脱がせた瞬間、極端に細い脚が現れた。
「ビックリしたでしょ?」
と彼女に言われて、私は戸惑った。
「他人には見せられないんですよ」
と言って恥じらう様子に、
「ステキですよ、貴女は、」
と、私の下僕が気の利いた言葉を吐いた。
慈しむように彼女を見つめるM男くんが、とても頼もしく思えた。
彼女を裸にしてから、私達も躊躇いなく服を脱ぐと、彼女を浴室用の車イスに乗せて、浴室へ入った。