週末、私の買い物に付き合ってくれたのは、礼服姿のM男くん。
当然、私はワガママ姫。
彼とは不釣り合いなほど、楽な服を着て執事役の彼を連れ回す(笑)
彼へのお仕置きは、私の不機嫌な態度。
卑屈なほど必死に、私の顔色を窺ってくる。
「おなか空いた」
「面白い所へ行きたい」
「面白い話をして?」
等々、普段の私とは違うキャラを演じる。
ご褒美は、私の笑顔と誉め言葉。
従順な執事は、私と楽しい時間を過ごしたくて、理不尽な要求にも応える。
気まぐれに入った店で、洋服を選ぶ。
選んだトップスとスカートを持って試着室に入り、カーテンを閉じる。
周囲は女性ばかりで、彼も居心地が悪い様子。
わざと時間をかけて着替えた。
「これなんか、どうかしら?」
カーテンを開けると、彼はビックリした顔で私を見た。
「よくお似合いですが、」
と言って、言葉を詰まらせた。
「似合ってるなら、良いのね?」
と返すと、
「そ、それが、色々と、見えて、」
と煮え切らない返事。
「何が不満なの?」
「何か問題がある?」
と、強い口調で問い詰めると、
「その、下着が見えてしまうと言うか、」
と、動揺した様子で答えた。
「ああ、下着が見えるのが不満なのね?」
と言って、カーテンを閉めて、ブラを外し、スカートを正しい位置まで下げた。
「これなら良いんでしょ?」
と言ってカーテンを開けると、再び驚いた顔で向かえた執事。
「はい、下着は見えなくなりましたが、」
「そのぉ、お胸が、」
と言って来たので、
「なに?」
「私のオッパイが不満なの?」
と、強く言い寄った。
私の大きな声に驚いた店員と客が注目する中で、執事は黙ったままだった。
「コレで良いのね?」
と捨てゼリフを吐き、私は試着室に脱ぎ捨てた服を執事に持って来させて、会計に向かった。
レジにいた店長らしい男性に、
「コレを着て帰るので、会計をお願いします」
と言うと、男はトップスとスカートに付いていた値札をハサミで外し、会計すると大きめの紙袋を、執事に手渡した。
執事が脱ぎ捨てた服を丁寧に畳み、服を仕舞う間、店内の鏡で自分の姿を写してみた。
太陽光の差し込む店内では、意外と乳首が透けて見えた。
スカートの丈も、意外と短くて
(ちょっと大胆すぎたかも)
と、思ったが、一緒にいる執事の反応が面白くて、そのまま二人で街を歩いた。
一人だと、ここまで大胆な露出も出来ないけど、執事と一緒と言う安心感もあって、色んなお店にも行ってみた。
身軽な姿の私と、荷物を抱えた執事の構図は、他人の目からはシュールに見えていたのだろう。
遊びに立ち寄ったゲーセンでは、張り付くように執事は密着して、周囲の男の子達を威嚇していた。
その後、ホテルに行くと、執事は豹変したように私を力強く抱いて、乱暴なほど激しいセックスになった。
荒々しいセックスは、1時間ももたずに終わった。
久し振りに、めまいがするほど、激しかったが、終わった後の執事は、紳士な態度に戻っていた。
「今日は、いつもより激しかったね?」
と言うと、彼は
「すいません」
「つい、取り乱してしまいました」
と釈明した。
私が露出の多い姿で、他の人の視線を集めたのが、悔しくて発情したと言う事らしい。
(意外と嫉妬深いんだ)
と思ったが、あんまり反省しているので、別の日に今日の分の、お仕置きをしてあげる約束をした。
私のマンションまで荷物を運んでくれた執事は、
「次のお仕置きを、楽しみにしています」
と言い残して、帰って行った。
それから再会するまでの間、私も彼の調教プランで頭の中が一杯になった(笑)