今の主人と結婚する前の話しです。
わたしは学校でも優等生で、有名大学を卒業して、銀行で働いていました。
160センチ、48キロ、Dカップのスタイル、自分でいうのもなんですが、
顔もけっこう可愛くて、男性からデートに誘われることも多かったです。
でも、ずっと彼氏がいなくて、理想が高いんでしょ、とよく言われました。
理想が高いということはなかったんですが、実は私にはSM願望があって、
ふつうの男性には魅力を感じないというか、私を無視したり、意地悪な人が
子供のころから好きでした。
男性と付き合ったことは、もちろんありましたが、その人にSMをしてほしいと
いうことはできませんでした。普通のセックスも感じましたが、
わたしが本当に欲しいのは、こんなんじゃないといつも思っていました。
結局、会社では優等生の仮面をかぶって働いて、夜はネットでSM動画を見て
1人エッチするような日々で、このままでは恋人もできないし、
結婚もできないんじゃないかと悩んでいました。
それで、小学校からの友人に、思い切ってこのことを相談しました。
彼女は警察官と結婚していて、子供も1人います。
彼女は、何度も不倫をしていて、3Pもしたことあるというツワモノなので、
うけとめてくれるかなと思って、勇気を出して話してみました。
彼女は、初めて私の性癖を知って、笑っていました。
笑われたことで、私も気持ちが少し軽くなりました。
そして、一度本当に体験してみたらいいんじゃないのと、言われました。
体験してみたら、自分が本当にそういう性癖なのかはっきりするよと。
知り合いを紹介してあげると言われたので、勇気を出して、その人と
体験してみることにしました。
1週間後、指定されたホテルのロビーに行きました。
いやだったら止めて帰っていいからね、と友達に言われていましたが、
そこに待っていたのは、30代後半のスポーツマン風の男性でした。
まずは、ホテルのレストランで食事をしながら話しをすると、ぜんぜん変態な
雰囲気はなくて、この人となら大丈夫かなと思いました。
その男性、Hさんは、既婚で、奥様にはSM趣味を内緒にしていると言ってました。
そして、私が結婚するなら、同じ趣味の人としたほうがいいとも言っていました。
いよいよ部屋に入って、プレイが始まりました。
部屋に入るとHさんは、まず、私に服を脱ぐようにいいました。
Hさんにスイッチが入ったみたいで、食事の時とは目つきが全然違いました。
少し見下したような表情で、早くしろよ、と乱暴に言われ、
それだけで私はどきどきして、自分の呼吸が乱れるのが分かりました。
初めて会った人の前で服を脱ぐのは、恥ずかしかったですが、
服を脱ぐだけで、体が熱くなりました。
Hさんに逆らってはいけない。
命令されたら、「はい、ご主人様」と言うこと。
Hさんが終わりというまで、プレイは続くこと。
写真やビデオは撮らないこと。
今日のプレイの内容は、誰にもしゃべらないこと。
そんなことを、裸で立ったまま、約束させられました。
そして、Hさんは、カバンからいろんな道具を出して、机の上に並べました。
赤いひも、ファーのついた手錠、首輪、2本のバイブレーター、いくつかのローター。
アナルビーズ。
これを今日は使うけど、いいか、と聞かれました。
私が、「はい。ご主人様」と答えると、
「ふーん、本当に素質がありそうだね」とHさんが言って、私はうれしくなりました。
「今日は、初めてだし、ハードなことはしないから、イヤなものはイヤだと言うように」
とも言われました。
続く