誰にでもコンプレックスや多少のトラウマはあると思います。日々の生活では上手く隠せても、トラブルが生じた際に露出してしまう事があります。
そんなコンプレックスやトラウマが性癖に繋がっている事も多いと思います。私もその一人です。
自分の性癖がMだという事に気が付き、相性が良いであろうS男性と、何度か関わり、お付き合い等をさせて頂きました。
S男性と幾つかの経験を経た事で、プレイそのものを楽しむ事よりも、何故、このプレイに自分の心や身体が反応するのか?という事に興味が湧き始めました。
一つのプレイの中にする側と、される側の、二つの快楽があります。何故そのプレイが快楽に繋がるのかを掘り下げると、より深い快楽の海に辿り着けるのでは?と思っています。
でも、そこまで考えてプレイされる方は、少ないように思います。私には物事を変に掘り下げようとする悪い癖があるので、そう思うだけなのかもしれませんね。
深い快楽の海を求めてしまうと、表面的なプレイが、浅瀬で戯れてるだけにしか感じず、物足りなく思ってしまいました。それはハードな内容を指すのではなく、いかに心の奥深くに響くプレイかという事です。
プレイが終わった後に、何かスッキリしないものが胸に残る…。ふと『子羊は鳴き止んだか?』という言葉が頭に浮かぶ…。
レクター博士のような御主人様に出会えたら、私の胸の中の子羊は鳴き止むのかもしれません。ですが、レクター博士のような方は少し怖いかもしれません…。
そんな願望と恐怖感が入り交じった、複雑な心境にいます。