彩香は大学の時の同級生…同じサークルに所属していた。
一目惚れだった。
色白で、切れ長の目、高い鼻筋、薄い唇…端整な顔立ちはクールな美人でありながら、
物腰の端々に育ちの良さを滲ませ、時折見せる笑顔に言いも知れぬ愛らしさが浮かぶ。
周りの男たちはこの笑顔を得るために涙くましい努力を続けたものだ。
その笑顔は今、俺だけに向けられる。
大学を出て4年にもなるのにその愛らしさは全く変わらない。
それどころか成熟した艶かしさがパランス良く加わって、どんな男の心も蕩かせる。
俺が笑えと言えば彩香はいつでも笑顔を作れる。
俺にすがり、俺に媚び、鼻を鳴らし、瞳を潤ませるのだ。
しかし学生時代の俺は彩香に相手にされなかった。
まだ青く、いかんせん経験不足だった俺はがむしゃらに迫り、こっぴどく振られた。
諦めきれず彼女を尾行したり、盗み撮りしたのがバレ、変態ストーカー扱いされ、
サークルの仲間からは馬鹿にされ、女子からはキモオタ呼ばわりされた。
彩香は今、当時の俺に対する仕打ちを心から反省している。
俺の求愛を退けた無知で浅はかな高飛車女だったことを認めた。
俺に肘鉄を食らわせ、大学を卒業するとさっさと別の男と結婚したのが
どんなに愚かだったか思い知らせてやった。
俺の足元に跪き、俺が許すまで額を床に擦りつけんばかりに土下座する。
ざまあないね。
旦那は彩香が清楚で貞淑な自分だけの妻だと信じているのだから。
クク…旦那は知らない。
彩香が夫婦の営みの前に必ず「夫におまんこを使わせていいですか?」
とメールして来るのを…
彩香は旦那にフェラチオもせずクンニもさせない。
俺が彩香をそう躾けたからだ。
旦那は未だにそれが彩香が潔癖さからだと信じ込んでいる。