色んな方々の御要望があり、「調教」とは直接的には関係
有りませんが、私の体験したエピソードをご紹介したいと
思います。
相変わらずの拙い文章で、読み難い部分も多々あるとは思いますが
どうかご了承ください。
それは年明けの、まだ少しオトソ気分が抜けきらない1月半ばの
頃でした。
その日も、猛々しい男根と、テクニック、、そして濃厚な精液で
快楽の高みへと何度も昇り詰め、、淫らな性交の余韻に浸って、
まどろみながら、緩やかに落ち着きはじめ、、、
いつもの通りにベトベトの男根を舌で綺麗に舐め取り、
やっと、身体の中の淫媚なモノが、収まりはじめていき、
思考もしっかりし始めていた時でした。
「実は折り入って頼みがあるのだが。」
「頼み?、、私に出来る事なのでしょうか?」
「う~ん、、、それは分からない。だが由希江にしか頼める者が
おらんのだ。」
その内容は、お知り合いの方の娘さんの事で、数年前に御結婚され、
それなりに仲の良い夫婦生活を営んでいたそうです。
ですが去年、ある事が(ここは私にも分かりません。)きっかけで
夜の営みはおろか、普通の生活もままならなくなってしまった
そうです。
幼少の頃から見て来た会長さんにしてみれば、ご自分の娘か孫娘の
様に思っていた子が、そんな事になっているのが、堪え難い苦痛で
何とかしてあげたいと思ったそうです。
「その子が来週から1週間、家で預かる事になってな。その間、由希江に
その子の面倒を見てもらいたいんだが、どうだろう?」
「良く分かりませんが、そう言う事は専門のカウンセラーとかの
人に見て頂くのが良いのではありませんか?」
「私もそう思って色々調べもし、そして何人かのドクターや
カウンセラーにも直接会ってもみた。だが、、、」
結果は惨憺たるものだったそうです。患者をモノとして扱う事に、罪悪感を
全く感じない医師。金儲けしか頭にないカウンセラー。
とてもその子を預けることなど出来ない者ばかりだったそうです。
「もちろん、ちゃんとした医師やカウンセラーはいるとは思うが、
今は探すだけの時間が無くてな。」
時間が無い?そんなに急を要する事に、私が何を、、いえ、
何が出来ると言うのでしょう、、、。
それに、話を聞けば、その子がいる間は毎日来て欲しいと言う事で、
それも私は不安を覚えました。
今までも、月に2~3回程度とはいえ、人目をはばかって訪問している
のに、毎日となると流石に目立ってしまいます。
人の噂の恐ろしさは、学生時代~OL時代の中で、イヤっと言うほど
思い知らされているので余計に、、、。
「その事は、私に任せなさい。悪いようには絶対にしない。約束する。」
取り合えず、答えを保留にし、その日は帰りました。
2日程経った夜に、主人が、、、
「今日いきなり専務に呼ばれてな。君の奥方が最高顧問のお宅で
何かのお手伝いをするそうじゃないか。詳しい事は分らないが、
くれぐれも粗相の無い様にしてくれ。と言われて驚いたよ。」
「え?、、、それはまだ、、、」
「色々込み入った事情があるから、詮索は控えるようにと言われてな。
詳しい事は分からないが、俺の為にも失敗はしないでくれよ。
俺の立場が無くなるからな。」
2日目にして、すでに会長さんの力が主人にまで届き、このぶんだと
町内会の顔役の人達にも、話が廻っていて、変な噂が立っても
直ぐに火消しが出来るようになっている筈でした。
もちろん、お断りしても、専門の人に頼む事にした。 で事は
済む訳で、私には影響が出ないようにして下さっています。
何処まで、何が出来るのかは分かりませんでしたが、一応お受けする
旨を伝え、来週の月曜日から金曜日までのお約束で、行くことに
なりました。
その日は、いつもの勝手口では無く、正門から来るように言われて
いたので、そこからお屋敷に入り、そのまま応接室に通されました。
ドアをノックし、お部屋に入ると会長さんは居ませんでした。
お部屋の空気は止まったままで、人の出入りがしばらく無かった
雰囲気がお部屋全体に漂っています、、。
すると、微かな衣擦れの音と、カチャ と食器の音がして、
ビックリしてその音の方を見ると、1人の女性がソファーの端に
座り、ソーサーを左手に持ち、カップを口に運んで紅茶を飲んで
いました。
その姿を見て、はじめて微かに紅茶の香りがするのに気付き、
そして、なんて人としての存在感が薄い人なのだろうと思いました。
「あの、、こんにちは。」
私が少しの間を空けて、挨拶すると、その人は静かにティーカップを
テーブルに置くと、無表情のまま私を見て、、、
しばらくしてから僅かに会釈を返してきました。
直ぐに会長さんがお部屋に入って来て、
「無理を言って済まない。まぁ座ってくれ。話を始めよう。」
その人は美幸さん(仮名)と言い、ある事で性的感覚を失い、
その事を悩み、最後には心を閉ざしてしまったそうです。
そして、元々軽い潔癖症だったのが、よりひどくなってしまった
と言われました。
確かに、カップを持った後、膝の上に置いてあったタオルで
手をいつまでも拭いていました。
「あの、素人の私に何が出来るのでしょう?」
「難しく考えなくても良い。ただこの子と一緒に過ごしてくれれば
それで良い。」
「でも、どう接したら良いのか分かりません。」
「最初は普通で構わない。初めて友達になった人と同じように
してくれれば良い。」
心を閉ざした、潔癖症に女性、、、、でも、そう言う事は考えずに
とにかく接していくしかありません。
「分かりました。出来るかは分かりませんが、やってみます。」
と言い、私は彼女を、、美幸さんを見ました。
年齢は、20代後半でしょうか、、、。
身長は私よりも低い感じで、肩幅も狭く華奢感じですが、
痩せている風には見えません。
髪の毛はショートで淡い栗毛色。色白で化粧の類いはしていないようです。
肌のキメが細かく、横から見る頬などは、博多人形のようで、見ているだけで
その手触りが伝わってくるようでした。
顔は、、、蒼井優さんに、少し外国人の血がはいった感じ、、でしょうか。
服装は至ってシンプル。派手な柄も無い、無地の白いブラウスに
黒のカーディガン、グレーのスカートを見に着けていて、装飾品は皆無。
ですが、背筋を伸ばして座る姿は、美しく、気品さえ感じました。
ただ、、呼吸さえしていないのでは?と感じる程、身体の
動きが無く、先ほどまでタオルで拭いていた手も、今は両手を重ねて
太ももの上に置き、それはまるで人形か、、置物のような、、、
人としての生気、、、存在感が殆ど感じられませんでした。
私の中で、こんな綺麗な女性が、、何かの出来事でこのような状態になって
しまって、私の出来る事なら何でもしてあげたい。
と言う気持ちと、、、僅かながら、この子為に、私は会長さんからの
愛撫を受けれない、、という陰湿な気持ちもありました。
ですが、今はそれを切り離して行わなければなりません。
会長さんがお部屋を出て行き、私と美幸さんだけになり、
私はとにかく、お話をしました。学生時代の事、、OL時代の事、、
結婚生活、友達の事、、思い出せる全ての事を話し、そのつど
どう思う? そんな事って無かった? と振ってはみるのですが、
殆ど反応してくれません、、、。
こっちの言っている事が分からないのかな?と思い、、
「ねぇ、退屈かもしれないけど、お話している時はこっちを
見てくれない?」
と言うと、顔をコチラに向けて私の目をジッと見つめてきました。
言っている事は分かってくれるのだと、少し安心して、
話を続けました。
美幸さんの目は、肌の白さや髪の毛の栗毛色とは対照的で
深くて綺麗な黒い瞳をしていました。ただ、、やはりその瞳からは
生気は感じられず、、、夜の沼のように、漆黒色をたたえているだけ
でした。
そんな日が2日間続き、、、3日目に、
「少し、お庭に出てみない?今日は天気も良くて風も無いから
気持ちが良いと思うけど、、、どう?」
ダメ元で誘ってみました。
少し考えて(そんな感じに見えて、、、)からソファーから腰を上げて
くれました。
私が先を歩き、美幸さんが後を付いて来る、、、と思っていても
その感じが伝わって来ず、ついつい後ろを振り返ってしまうのです。
それでも、今日はお部屋から、お庭まで出れたのだから、私的にはかなりの
進歩を感じていました。それに、お庭を歩いている時に、
「風も無くて気持ちいいわね?」だったか、
「寒くない?」だったか、覚えていませんが、少しだけ肯いてくれたのが
分かって、凄く嬉しかったのです。
4日目、私が居ない時は、退屈かもしれないと思い、私が以前読んだ
小説の文庫本を2冊持って行き、美幸さんの前に置いてみました。
「無理に読まなくても良いから、気が向いたら読んでみて。
男の子と女の子の純愛物だけど、私の好きな本なの。」
美幸さんは、その一冊を手に取り、パラパラとページを進めると、
直ぐに本を置き、タオルで手を拭き始めました。
潔癖症だから無理はありません。むしろ古本なのが分かっていて
手に取ってくれた事の方が重要だと感じました。
長くなってしまって申し訳ありません。
ですが、これ以上は短くまとめる力量が私には無いので
どうかご容赦を、、、。
この後は、、、たぶん2回くらい続くと思います。
退屈でしたら黙殺して頂いて構いませんので、、。
由希江