徹底して繰り返す、というのはとても重要なことだ。
慣れない行為も徹底して反復し習熟させることで、身体は自然と反応するよう
になる。
そして、慣れてさえしまえば、脳はその行為に疑問を抱かなくなり、それが当
たり前とさえ錯覚するようになる。
だから、どんな不可解な行動であっても、日夜徹底し続けることで、感覚を麻
痺させ、狙い通りの効果を期待できるようにもなるのだ。
不況の影響もどこ吹く風。
それとも不況だからこそ、あの人の入りだったのだろうか。
今年の北海道神宮も、例年通り新年の参拝客でにぎわっていた。
本州あたりでは、だいぶ天候も荒れているらしいが、幸いにも今年は天気に恵
まれ、寒さこそ身に染みたものの、雪に濡れることがなかったのが、人々の足
を運ばせた要因でもあったのかもしれない。
去年は、まだ調教を始めたばかりであったから、メス豚と認識させるために、
正月休暇に入ってからも、一歩たりとも家から出さずに調教に明け暮れた。
年越しも「カウントダウン浣腸」などと称して、年が切り替わると同時に脱糞
させるなどして遊んでいたから、初詣に行くこともなかった。
今年は、一年間の調教が実って、隷奴としての自覚もしっかりと根付き、通常
の暮らしの中でも十分に楽しめるようになったから、なかなか目の離せなかっ
た去年の暮れとは違い、だいぶ余裕も生まれた。
夕べの大晦日は腹の中に納めた年越しそばを、互いに嘔吐しながら口移しで与
えあい、やはり去年と同じようにカウントダウン浣腸をして、浴室で彼女自身
が噴き出した軟便の糞化粧に塗れながら、姫初めを済ませた。
その中で彼女が、子宝を授かりたいと言い出し、その願いを成就させるための
祈願をしたいと訴えたので、北海道神宮への参拝となったのだ。
自分の便に塗れながら、「女の子を産みたい・・・。」と言った彼女の表情
は、真剣そのものだった。
そういった意志を示すことで、僕を喜ばせようと思ったのだろうし、一年の計
は元日にありではないが、子を産む決意をほのめかすことで、彼女自身が覚悟
を決めようと思ったのかもしれない。
無論、その言葉を聞いて、僕は調教が確実に実を結んでいることを実感した
し、この二十歳以上、年上の女性がこれからどれだけ楽しませてくれるか期待
するだけで嬉しくもなった。
だが、彼女が従順になっていく姿に問題はなかったが、さすがに子を産ませる
ことには、躊躇いがあった。
彼女の年齢からすれば、出産という作業は多大な負担を身体にかけることにな
るであろうし、何よりも血の絆が僕たちにはある。
時には激情の赴くままに彼女の中に出すこともしばしばあったが、ほとんどの
場合はアナルか口の中であり、これといって彼女の妊娠にこだわっていたわけ
ではない。
純粋に調教の一環として、覚悟を決めさせるために「女の子を産め」と、彼女
に言い続けていた時期はあるが、心底子供を生ませたいと願っていたわけでは
ないのだ。
だが、今年から僕の精液は、ほとんどが彼女の胎内に打ち込まれることになる
であろうし、妊娠の可能性も飛躍的に大きくなることだろう。
今でも子供を欲しいとは思わないが、せっかく彼女が、僕を喜ばせようと決意
したのに、それを無下に否定したのでは、今後の信頼関係にも関わってくる
し、なによりも彼女の隷奴として生きようとする熱を奪ってしまうことにな
る。
嬉しい反面、激動の一年になりそうだと予感しながら、彼女の願いを叶えるべ
く、折れるほどに身体をくの字に曲げさせ、荒々しく腰を叩きつけながら、膣
の中にたっぷりと出してやったのは言うまでもない。
糞に塗れた身体を丁寧に互いの手で洗いあいながら、浴室を出て、彼女の身支
度がすむと、玄関先で膣とアナルに無線式のバイブを埋め込み、固定バンドを
させて、夜半の2時過ぎくらいに家を出た。
行きの車中では、忘れた頃にバイブを唸らせ、驚いたように身体をヒクつかせ
る彼女の反応を見て楽しみ、北海道神宮が近づくにつれ、道が渋滞してくる
と、助手席から身を乗り出させて口で奉仕させ、窓の外に流れる他の車の視線
を気にしながらも、熱心に舌を這わせる彼女の姿に満足したりした。
若作りなどしなくても十分に若く見える彼女は、さらに女子高生のような小悪
魔メイクで、もはや容貌は、まさしく二十代後半の今時の女の子でしかなかっ
た。
渋滞で止まったところに、横に並んでいた車の中から二人の女の子がこちらに
気づいて、指をさしながら僕たちの車の中を覗いていたのだが、僕の股間に顔
を埋めていた女性が、四十を過ぎているなどと、果たして彼女たちには思えた
だろうか?
彼女の豊かな黒髪は、いわゆるミックス巻きと言われる、よく姫ギャル系の女
の子がするようなヘアースタイルであったし、着ていた洋服も、白のニット地
のワンピースミニと、その上にやはり白のファーのコートを羽織っていて、と
ても四十を過ぎたおばさんが着るような服ではなかった。
助手席に膝をつき、尻を窓側に向けながら僕の股間に顔を埋めていたから、隣
の車中から覗いていた女の子たちには、彼女の二つの穴に、ぐっさりとバイブ
が刺さっていたのも、確認できたに違いない。
その尻の下に伸びたほっそりとした足は、膝まである長いブーツを履いてい
て、どこから見ても彼女は、今時の女の子でしかなかった。
だから、きっと女の子たちは、彼女が自分たちと同年代であると錯覚したに違
いない。
僕は女の子たちと目があったところで、にやりと笑いVサイン。
車列が動き出すと、そのまま何食わぬ顔で車を動かした。
神宮に着いてからは、腕を組んで歩いたが、僕たちふたりに奇異な目を向けて
振り返るような奴らは、一人としていなかった。
確かに後ろ姿だけなら、彼女は十代でも通用するようなとても良いスタイルを
している。
正面から見たって、ギャル系小悪魔メイクの彼女は、とても可愛らしい女の子
でしかない。
僕は、隣にいるこの可愛らしい女性が誇らしかったし、その彼女が僕に心酔し
ていることを嬉しくも思っていた。
だから、列に並びながら、順番がきて賽銭を境内に投げたときには、一生彼女
と一緒にいられるようにと願った。
隣に顔を向けて、念のために「何をお願いしたの?」と、彼女に聞いてみた
ら、やはり「赤ちゃん。」と、彼女は無邪気に笑って答えてくれた。
その笑顔が、ひときわ可愛らしくて、僕は無意識のうちに人目もはばからず
に、彼女にキスをしていた。
彼女は、驚いたがすぐに顔をほころばせると、嬉しそうに腕を組んできて、僕
たちは身を寄せるようにしながら、階段を下りていった。
年の差は、二十歳以上あるが、僕には大事な彼女。
そして、この世でもっとも愛すべき僕だけの隷奴。
神宮の階段を下りながら、「後悔してる?」と訊いてしまったのは、今の自分
が幸せすぎて、ほんの少しだけ怖くなったからだ。
「なんで?」と、彼女は不思議そうな顔をした。
バツが悪そうな顔をしている僕に、「帰りに何か食べていきましょうか?」と
微笑みながら言った彼女の顔は、まさに慈愛に満ちた母親そのものだった。