~やってしまった白昼堂々~
この日の私は午前中だけの授業を終えると一目散に帰宅の途に着いたので
す。それはもよおしたから。もよおしたってオシッコではありません。アレ
です。
部屋の中でTシャツとミニスカートの戦闘服に着替えます。そして戦闘車両
に乗り込むのです。標的は「刺激」です。
街中に繰り出します。繁華街ではなく、私の家からさほど離れていない何処
にでもあるような場所です。だからといって家の近くでは顔見知りもいるの
で回避して繁華街の外れを目指します。私の胸の高鳴りは治まりそうにあり
ません。そんな時にもう一人の私が耳元でささやきます。「どうしたのよあ
なた。あれほど意気込んでたじゃない」。そのとおりです。一度頷くと青空
コインパーキングに駐車します。「ここで脱ぐんだ」って思うとオマンコが
キュンキュンしちゃいます。
表側は国道で二つ隔てた裏道です。その裏道沿いの駐車場にいます。私は後
部座席で身を伏せるようにして服を脱ぎました。こんな場所で車の中とはい
え全裸です。そしてここから外に出ようという、とんでもないことを企てて
いるのです。
後部のドアを開けます。その音がいつもと違う環境下で耳にする音なので思
わず身震いしました。外に出るとしゃがんだ状態でドアを閉めます。「バタ
ン!」という音が素っ裸の私を揺さぶりました。それからゆっくりと腰を上
げて車の窓越しに外を伺います。目の届く範囲というか15m先に自販機が
あります。その前を人が車が時折通過します。少し迷いましたが勢いよく飛
び出しました。「いやー、お願い。いやー」。私の体いっぱいに人の視線が
突き刺さるようでスリル満点です。自販機の前まで来て自販機を背にして首
を左右に振ります。右側から車が曲がって来ます。自販機の横にしゃがみ込
んで隠れます。私のすぐ側を車が通過していきます。その後2台の車が通過
します。なんとか気付かれずに済んだようです。それでも自販機の前で停ま
られたら・・そう思うと生唾ものです。
「もう帰らなきゃ、やっぱりここは駄目よ」と思って立ち上がった時、浮浪
者風の変な帽子をかぶったボローイ自転車に乗ったおじさんが通過しようと
して止まりました。「あーぁ、やだ、見つかった」。見つかるのは当然で
す。おまけにそれも期待していたはずです。私は自販機の横でしゃがんだま
ま小さくなって動くことはできません。私より小さい60過ぎぐらいの小柄
なおじさんです。少しニヤついてるみたいで近づいてくると左のお尻を触ら
れました。私は正座した状態で両手で胸を包み込むようにして押さえて嫌が
る素振りをみせました。するとおじさんはものほしそうな顔をしながら自転
車に乗ると何度もこちらを振り返りながら立ち去りました。
自販機の陰から道路を見て一目散に私の車まで駆けもどりました。間一髪セ
ーフです。今、車が一台入って来ました。そんなに広くないパーキングの奥
の方に駐車しました。私は息を殺してやり過ごします。しばらくして30歳
ぐらいのスーツ姿の男性が通り過ぎました。私はすぐに車の陰から飛び出し
て両手を広げて男の人の背中に裸を見せつけます。「あーぁ、見てー。私な
んにもないの。マッパなの」。私は男性に裸を見せつけるとすぐに車の陰に
避難します。次はもっと近くで見せつけようと思って一旦車の中に避難しよ
うと思ってドアの取っ手に手をかけて引きます。「えっ!開かない。そんな
ー」。私は青ざめました。何度も何度もドアを引っ張りますが何処もあいて
くれません。「いやー、いやー、助けて。お願い、いやー、助けてー」。何
度やっても一緒なのに引っ張り続けます。いつもはキーを車外に置いている
のにこの日は興奮しすぎて車内に放置していたのです。「オナニーしちゃダ
メよ」。自分に強く言い聞かせました。
2、3台の車の出入りがあった後です。男の人が私の車に近づいてきます。
私は体を移動して回避します。でもすぐ側で止まったのです。「しまった。
見つかった」。もう生きた心地もせずに観念するしかありませんでした。自
分の浅はかな行為がねたましく思われました。でもそれは男性の車が私の隣
に駐車していただけでした。男性の車のスターター音と共に私の車のロック
が解除されたのです。後部のドアに手を駆けると車の中に転がり込みまし
た。すばやく車内で服を着るとコインを投下した後に猛ダッシュで家に帰り
ました。
予想外の展開に部屋の中で素っ裸になってエンドレスオナニー。こんなこと
が私が求めていたことかもしれません。いつかは絶対に捕まってひどい目に
あう。当たり前のことなのに、また同じことを繰り返す私。でもそんなこと
が好きで好きでたまらない女子大生なんです。