私は、本格的なSMというのは経験ありません。
自分がMっぽいなと思ってはいても、それほどではないとも思ってませんでした。
しかし、一度だけ彼とSMホテルに行った事があります。
その彼ともSMとかしてた訳でもなく、単にSMホテルの事を聞いて来た彼が興味半分で行ってみようと誘わたんです。
その彼は、好きでしたし、他に好きな男もいないし、浮気なんてしなかったけど、将来結婚する事もないだろうなと思う程度で、その時限りのHを楽しむ相手という感じの彼氏でした。
だから、SMホテルに行ってみようという気にもなったんだと思います。
行ってみると、話や何かで見たような器具に初めて見る物、どうやって使うのか分からないような物など色々ありました。
その中のいくつかを試してみました。
二人とも初体験ですし、未熟で慣れてないので、まあ話の種に一度は経験してみたよ…的な感じでした。
だから、その後行く事もなかったのですが、私の心の奥の何かに引っ掛かった物がありました。
というより、いずれも私の性感を刺激したのですが、互いに不慣れで行き着かなかっただけなのでしょうが、その中でも、天井から吊された鎖に革の手錠で両手をバンザイ状態で拘束され、無防備な身体を悪戯されたのが私に今まで感じた事のない快感を与えました。
産婦人科にある内診台のような異形のベットに拘束されて、嬲るように愛撫された時も、声を上げそうになる位感じてしまいました。
恥ずかしくて、彼にも言えませんでしたが、私が自分で思っていたよりも、はるかにMなんだと自覚した時でした。
あれ以来、一度も行った事はありませんせんが、一度も忘れた事はありませんでした。