食事をしてからウィンドウショッピングを楽しみました。
「加奈子,ちょっとココで待ってて。」
言い残してお姉様がジュエリーショップへ入って行きました。
「加奈子,ちょっと来て。」
手招きしています。
「これどうかな?」
ショーケースのルビーのネックレスを指しています。
「素敵ですね。」
「うん。良いよね。」
お姉様位になるとお給料どれ位貰ってるんだろう‥ぼんやりと考えていました。
「加奈子は何月?」
「えっ?」
「誕生日よ。」
「あ,私は八月ですよ。」
「そう。八月の誕生石は何かしら?」
店員さんに聞いています。
「八月はペリドットでございます。」
「あるのよね?」
「こちらでございます。」
「加奈子,どう?」
「素敵ですね‥」
「うん。じゃルビーとコレお願い。」
「ありがとうございます。」
「えっ!」
「プレゼントするね。」
「だってこんな高い物,ダメですよ。ちょっと待ってください。」
「良いのよ。二人の記念に。」
「でも‥」
手を止めている店員さんに,早くする様,目配せをします。
「御姉妹ですか?」
「違うわよ。私の大切な彼女。レズビアンなの。」
「そうですか‥」
店を出て,
「はい。大切にしてね。」
と渡されました。
「お姉様‥こんな高いの‥」
「良いのよ。加奈子に贈りたいの。」
「ありがとうございます。でも‥」
「良いのよ。お揃いだもんね。」
「お姉様‥」
お姉様の手をとり,腕にしがみ付きました。
「私も。何かお返ししたいの。何が良いですか?」
「良いわよ。気にしないで。」
「ダメです。お返しじゃなくて,私もお姉様にプレゼントしたいんです。」
「そう?」
「何が良いですか?」
「そうね~じゃ下着が良いかな。」
「え~そんなんじゃ‥」
「下着が良いわ。加奈子も買いなさい。お揃いのにしようよ。」
ランジェリーショップに行く事にしました。
見ていると
「ダメ加奈子。地味過ぎよ。コレなんかどう?」
お姉様の選ぶのは,シースルーやカットの大胆なものばかりです。
「コレにしようよ。加奈子は白にしなさい。私は黒。どう?」
「はい。でも家で洗濯したら,お母さんとか驚いちゃいますね。」
「じゃ私の所で洗濯すれば良いのよ。」
ブラとショーツのセットをお姉様が決めて買う事にしました。
「コレも良いわね。どう思う?」
ガーターとセットのストッキングを見ています。
「コレも買っちゃおうよ。」
嬉しそうなお姉様を見ていると幸せになりま