会社勤めの庶務の私は,日頃「〇部製本してくれ。」「コピーお願い。」って男性社員に引きつりながらも笑顔を心掛けてストレスだらけのウィークデーを過ごしています。
そんな毎日を耐えれるのは虫ケラ共だけが知っているもう一人の私がいるからでした。
罠に掛かる獲物をじっと待つ蜘蛛の様に‥出会いサイトで生け贄を誘い,私好みの真性マゾであるかを吟味して週末の快楽の時間を待ちます。
一度プレイした相手とは二度と会わない様に心掛けていますが一人だけ生涯を使わせても良いと思える虫がいました。
今でも思い出すと熱く濡れるそんな一匹の虫と楽しんだ時間を投稿したいと思います。
仕事を終えて待ち合わせた喫茶店に早めに着いて待っていると40を過ぎた虫ケラが店に入ってきておずおずと見回していました。
単独の女性客は私の他に二人‥どの様な反応をするか見ている事にしました。
携帯をイジリ,メールを送ります。
もちろん私は反応せず,ただ雑誌を読んでいると何度もすっぽかされた経験があるのでしょう。
諦めた様に店を出たのでした。
後を追いかけ声をかけます。
「真緒様‥?」
「そうよ。行きましょう。」
私の後を追う様に着いてくる生け贄に無言で今夜の宴が開かれるホテルへと導きました。
部屋を選ぶ相手が独り言の様に小さい声で「ココで良いかな‥?」と私の了解を得ようとするのを,何も言わず一番高い部屋のボタンを押し,一人エレベーターへと向かいました。
ソファーに座ろうとするのを
「何しに来たのよ!挨拶もできないの!帰るわよ!」と苛立ちながら言うと
「申し訳ありません。真緒様,お会いできて嬉しいです。」
と跪くのでした。
「ルールその1,私の言う事は絶対。ルールその2,お前は今から私の欲望を満たす為だけの道具。2つだけよ。わかった?」
「はい‥。」
つづく