哲也の組が抗争に入って、哲也自身も狙われているので、暫く身を隠さなくてはならなくなった、身内や自分の女の所はもう調べられて張られてるかもしれないから、しばらく私の所で匿って欲しいという話だった。何度も妻を理由に断ったが、最後に今晩一晩だけと言われては断りきれず、なくなく泊める事になった。しかも泊めるのは哲也一人だけでなく、哲也の兄弟分というのもいたので私は柄の悪いのをいきなり二人も連れて帰って妻が怖がるんじゃないかと心配しました。
『そういう事情なら仕方ないじゃないの、あまりお構い出来ませんけど、それでよかったらゆっくりしていって下さい。』
えっ?ゆっくり‥?
『えっ?いいの?ほらチンより嫁さんの方が情けあるやないか』
妻の気遣いの一言で、哲也は何日か泊まる気になっている様で、私の中でまた悪い胸騒ぎがした。
中学、高校時代と私は哲也からいつもパシリに使われ、せっかくバイトした金は全額取上げられ、逆らえば殴られ、高校の時も哲也が連れてきたクソ生意気な中学女の前でその女に馬鹿にされ爆笑されながらオナニーさせられた事もあった。その時に付いたあだ名がチン、哲也がまた私をそう呼んだ事で私はどうしようもない不安に襲われたのでした。
2日、3日経っても全く帰る様子もないばかりか、哲也は私と妻のエッチについて色々聞いてきた。ひまつぶしのからかい半分とは思うが、妻までからかわれている様で気分が悪かった。哲也のそんなからかい半分の質問はは次第にエスカレートし、妻が年齢の割に華がないのは、私が妻をエッチで十分満足させていないからだと言い、その挙げ句に俺達で妻の欲求不満を解決してやろうかと100%冗談とは思えない話し方をした。哲也の兄弟分というのが、妻が巨乳で結構いい体をしていると言って哲也を囃し立てていた。
それから更に何日か過ぎ、日に日に哲也の話が冗談と思えなくなった。
『今夜、チョッとだけ嫁さん借りてええか?‥もう1週間近く何にもしてへんから溜ってんねん、頼むわ、じゃぁ何とかしてくれ‥ええがな一回位、のぅ』
『もぅ、勘弁してよ、哲ちゃんは、冗談ばっかりやから‥ハハハ』
そして、その翌日夜
『俺らそろそろ、場所代えるわ、チンホンマ世話になったな』
『えっ?哲ちゃんいつ?』
そんな話をする哲也に嬉しくなった私は、ビールを二人に勧め、結局みんなで飲み比べを始めた。