「これが何かわかるか?」・・・とご主人様が小さなパッケージを
取り出されました。そこには英語の説明らしきもの。アルコールの文字が
見て取れました。
「!!!!!!!」
お会いする前に、注射針の画像を送られていた私は本気で固まりました。
針を刺される。
頭の中は恐怖にどんどん支配されて、パニック寸前でした。
そもそも痛みの計り知れない場所に刺されるのであろうことは、容易に想像
がつきました。
どれほどの痛みなんだろう・・・。それだけでも十分な恐怖なのですが、
実は私は末端恐怖症の気があるものですから、針の先を見せられることも
怖かったんです。
「ほら。」とニコニコ微笑まれながらご主人様が注射針を私の目の前に
出されました。
私は「こわい・・・こわい・・・」とただつぶやくことしか出来ません。
逃げ出す。拒否する。そんな選択権は私には与えられておらず。
私自身そんな考えは浮かぶこともありませんでした。
ただただご主人様の意を受け入れ、私の身体で楽しんでいただくこと。
お気に入りのオモチャとしてお使い頂けるるように、ご調教いただくこと。
それが、私の喜びであり、快楽であり、唯一満たされる居場所を作っていた
だけることにつながるのですから。
そして、この日は始めてご主人様に「私」というオモチャを品定めしていた
だく日でもあったのです。
アルコール綿を手にされたご主人様は、私の乳首を丁寧に拭取られました。
そして、ギューッとつねられると、すぐに針を・・・
正直。痛みがどのくらいのものだったのか記憶がありません。
でも2度鋭い痛みを感じたことだけは、なんとなく覚えています。
「ほら、見てごらん」ご主人様にそくされて胸元に目をやると
乳首の付け根を針が真横に貫通していました。
「んー、ちょっと甘かったなぁ」とつぶやかれたご主人さま。
初めての針を経験させていただけたことで、かなりハードルを飛び越えた気
になっていた私は、何をおっしゃりたいのか理解できませんでした。
なんでも、針をさす前に乳首を強くつねることで、その直後の痛みを軽減す
ることができるのだとか。
ご主人様の言葉の裏には、「もっと痛みを」という意味が含まれていたので
しょうか・・・定かではありませんが・・・。
でも、私は、始めての針を経験する私へのご主人さまの優しい心遣いが嬉し
くて。有り難くて。ますます想いがつのった瞬間でした。
その後、貫通したままの針をコンコンとつつくように弄られ、恐怖におのの
きながらも遊んでいただきました。
しばらくすると、ご主人さまが2本目の針を手に取られました。
「乳首を十字に貫通させるか?」の言葉にまた凍りつく私。
頭の中には、リアルに自分の乳首の中で2本の針がこすれ合う瞬間をイメー
ジしてしまい、内部の肉が引きつるように痛む感覚まで沸き起こり・・・。
心臓がバクバクと音をたてているのを感じました。
するとご主人様は、私をベッドに仰向けに寝かせおなかの上に馬乗りに。
あまりに私が怖がったせいか、2本目はそのままおなかに刺してくださいま
した。
マウントされること。も実は私の大好きなことで、果たしてご主人様に
お伝えしてあったのか覚えていないのですが、この大好きなことと組み合わ
せて頂けたせいなのかわかりませんが、怖いという感情の他に少しだけ
嬉しいが加わり、自分の中でボンヤリとまたして頂きたい。との思いまで
湧いてきていました。
針を抜いた後の乳首を、ご主人様は止血のためにしばらくの時間ぎゅっとつ
まんでいてくださいました。
針を刺していただくという行為には、ケアして頂く。という意味合いが濃く
含まれているのだなぁ・・・と思いました。
そして、その時間が私にはとても幸せで嬉しく、なんとも心地よい時間とな
りました。
乳首はすぐに針を刺していただいた形跡もなくなりましたが、おなかには
しばらく縦に引っかいたような赤い内出血が残り、針でのご調教を・・・
ひいてはご主人様を身近に感じさせていただくことが出来ました。