Dear Master
手枷をはめられて四つに這うように言い残し
ソファに戻って座った貴方の黒いビキニの
股間を指差された私は目も離せず這いつつ
「口だけで脱がしてみろ」と薄く笑って
煙草に火をつけた貴方のその仕草にひどく
欲情してしまい、自分の被虐をそのとき
つくづく実感しました。
前回の逢瀬で仁王立ちのあなたに口唇奉仕を
捧げながら思わずモジモジと腰がくねり
まるで愛撫を受けているかのような喘ぎを
漏らしてしまったことで気付かれてしまった
私の嗜癖はお察しのとおりで・・
初体験こそ人並みのありきたりなものだった
私ですが、それ以前に付き合っていた人に実は
レイプじみた事をされたことがあって・・
その相手が私に強いたのは何故かフェラチオ
だけだったのです。今考えても、私が処女だと
知っていた彼が何故フェラチオだけで満足した
のかは知りませんが、嫌がって泣き出した私の
髪を引っ掴んで無理に自分の股間に乱暴に頭を
押し当てて揺さ振られて、それ自体はあっと
いうまに終わったのですが吐精したものを
無理矢理飲み込む事まで強制されて・・
なのに初体験の相手も次に付き合った人も
フェラチオを求めたとしても私のする事を
じっと横になって身動きもせず受けている
だけで、私の感覚が変なのかも知れませんが
そこには何もエロティックな感覚が生じて
来なくて・・
フェラチオは荒々しく強いられてこそ
相手が私に対して激しく欲情している
感じが伝わってきて、それが私の劣情
というか被虐を煽り立てるようなのです。
だから・・貴方の作品の中で目隠しを
された女性が仁王立ちの貴方の怒張に
奉仕している写真を見たときに初めて
自分の性向を初めてはっきりと自覚して
縛られたり首輪を付けられて否応なしに
責め上げられたいと思ったのでしょう。
だから獣の姿勢でお尻を鷲掴みにされたり
開いた脚の足首を強く掴まれたりした
初の逢瀬で私があんなに狂ったのは
自分が求めていた性の在り方と実体験が
やっとシンクロしたからで・・
息も絶え絶えに意識も薄れ責め立てられた挙句の
あの口吻と・・抱擁と・・言葉の数々・・
貴方が達するのは最後のとどめの精液拝受の儀の
ためだけで、自分の怒張は自分の快楽の器官ではなく
女を責める肉の凶器だけでしかないという言葉が
本当だったと思い知ったとき、自分の与えて戴いた
快楽の十分の一でもお返しするには推測ですけれど
貴方の唯一の快楽器官である"脳"が悦ぶ情報・・
つまり、あなたの目に映る私の反応が、貴方の
Fetishに適うだけの"画像"にならなければ愛でて
戴き続けるのは叶わないという事だと思います。
でもそれは貴方の写真と文章という伝達情報で
性的関心を喚起されて自ら嬲られる事を申し出た
私も含めた女達のFetishも同じベクトルにあると
いう事で、自分の責め絵や逢瀬の様子がWEBに
晒される事の密やかな興奮は確かにあって
それがまた更に新しい隷嬢を引き入れる事に
なろう事が被虐を刺激することでもあり・・
貴方が送ってくれた様々な角度のイラマチオを
捧げる私の写真・・仁王立ちの貴方を見上げ
一心不乱に唇を漲りきった怒張に被せ舌さえ
総動員して・・ああ、また深みに堕ちます・・
でも・・紅を落とした唇と下の唇が同じ色で
乳首の色素もそれに等しく・・赤と桃色
または紫が上品で茶と暗灰色が下品・・
そんな脳を染められる悦楽に私は今夜も独り堕ち
再び自分の写真がWEBに晒されるのを待ちます。
再びのお呼びが掛かる刻だけを楽しみに・・