『ちょくちょく博君、一人で祐希ちゃんとこ行って、させてもらってたみたいよ?』
『知らなかった』
『私だって知らなかったよ。入れられたっての聞かされたとき、そう言ってた』
それが何を意味するか、俺もわかっていました。
祐希が初潮迎えていたかは知りませんが、妊娠してしまう可能性は、わかってました。
『博君はね、私んとこにも来たことあるんだよ?しなかったけどね』
そうなんだ~と思ってました。
『でも私が断ったから、祐希ちゃんとこ行ったんだね?祐希ちゃんは秘密だし、断ること出来なかったんでしょ』
実は博と二人で祐希に相手してもらったことを、里子に話しました。
『知ってるよ。聞いたもん』
『誰から?』
『博君』
なんで喋ったのか、理解出来ませんでした。
『博君はそうゆう人なの!秘密を秘密にしておけないんじゃない?』
なんかヤバい感じだと思いました。
『四人で集まるの、ヤバいかも』
『そう!だからもう四人ではやめよう?あの二人のゴタゴタに巻き込まれたら、ヤバいからね』
俺は怖さから同意せざる得ませんでした。
でもちょっと引っかかったんです。
四人ではと里子が言ったことです。
『四人ではって言った?』
里子はうんと言い、続けました。
『私と和雄君二人ならいいでしょ?和雄君、気持ちよくしてくれるからいい』
それは同じでした。
『わかった。話しはそれだけ?』
『うん。でもあの二人、もう遊びではすまされない感じになってしまったから。わかるでしょ?』
『わかった』
『じゃね』
少しして、俺は博に直接聞きました。
『お前、祐希としたんだってな』
悪びれた様子もなく、博はうんと答えました。
『無理やりしたんだってな?』
それには反発した博でした。
『無理やりじゃねーよ!嫌なら足閉じるなり、手で邪魔するなり、抵抗すりゃいいのに、あいつはしなかったんだよ』
抵抗出来ない、祐希には何かあったのかな~と思いましたが、話しっぷりから博の里子の見方は当たっていたと思いました。
『すんげー痛がってたよ、祐希』
もう話しを聞きたくないと思いました。
『いいよ、もう』
『気持ち良かったぜ?手なんかより百倍はな』
『もういいって!』
『お前も里子にさせてもらえよ?』
『うるせー!』
俺は博を睨みつけ、そしてダッシュしました。
それから俺は、博と口をきかないようになりました。
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