「ちょっと!なにすんのよ、変態!」
するとタカシ君。
「あ、あ、なんか出ちゃう、漏れちゃう」
とか言うんです。
もがきながら私は叫びました。
「ちょっと!漏れちゃうならトイレいって!」
私はなんとかタカシ君の腕を振りほどきました。
はぁはぁぜぁぜぃ、またタカシ君に抱きつかれないようにと身構えると、タカシ君は膝立ちになり、下半身を露出したまま動きませんでした。
ついまた見てしまったタカシ君のオチンチンに、私はとっさに目を手で覆いました。
「あぁ、やべぇ、ダメだ~」
タカシ君の弱々しい声がして、私は覆った手の指をちょっと開きました。
目を覆う前のポーズのまま、まだ固まっていて、タカシ君のオチンチンから、なにかが溢れているのが、指の隙間から見えました。
おしっこじゃないことはすぐわかりました。
漫画にも男の人が、オチンチンからなにかを出している描写も見ていました。
「へへ…すげ~気持ちいい…」
なにかに取り付かれたようなタカシ君が、また私ににじりよってきました。
そしてまた抱きつかれました。
「や~~!もう!やだってば!」
ジタバタ抵抗する私の運動着ズボンに、タカシ君が手をかけ、脱がそうとしてきたとき、私は渾身の力で、タカシ君をひっぱたきました。
手のひらが一瞬、ジーンと痺れるくらいの力でした。
「バカ!もう!帰れ!お母さんに言う!」
すると態度がコロッと変わり、ひたすら謝るタカシ君でした。
「いいからパンツはいて帰れ!もう絶対遊ばない!タカシなんかもうやだ!絶交」
そう言うとスゴスゴとパンツとズボンをはき、帰っていきました。
私のズボンには再度抱きつかれたときについたのか、変な臭いのシミ、畳にもタカシ君が溢れて出させた白っぽいのがポタポタと落ちてました。
私はそれを雑巾で拭いて、ズボンについたシミは、その部分だけ少し水で洗いました。
そして見つけてしまった雑誌を、なんとか背伸びして戻しました。
玄関になんとなく行くと、玄関わきの電話横にあったメモの紙が落ちてました。
「ごめんなさい。お母さんには言わないください」
と書かれていました。
(バカじゃないの、こんなとこに。私が発見する前に、お父さんやお母さん、お兄ちゃんが帰ってきてみたら、なんて思うの?)
思いました。
翌日、学校でタカシ君を見つけたとき言いました。
「言わないであげるから。でも絶交」
それ以来、口もきいてません。
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