夏休みの直前に、夏の学校というイベントがあった。
5年生が山の宿泊施設で2泊3日の合宿をする、6年生の修学旅行に次ぐ人
気の行事だった。
施設の近くには、渓流が流れており、淵で泳ぐことができた。
夏の学校は水着など学校規定のものでなくてもよかったので、特に女の子は
目いっぱいお洒落をしてた。
ませた子はビキニを付けてたり、ハイレグだったりとと、僕も男子として目
があちこちに移ってしまった。
淵は水温は低かったが流れはゆるく、深さも腰ほどもないので、泳ぐという
よりも水遊びしてる感じだった。
先客もいて、中高生ぐらいのいくつかのグループが点在し、時折こちらに声
をかけて、からかったりしてた。
僕は友達と竿を垂らしていたが、こんなやかましい中で釣れるはずもなく、
雰囲気を堪能していた。
下流のほうで、とんでもないものが目に入った。
クラス単位で行動場所がずれてたので、それまでミチコの様子など知る由も
なかったが、目に入ったのはあの白いワンピースだった。
「わりぃ、ちょっと行ってくる」
僕は慌てて、ミチコの側に寄った。
案の定、僕がミチコに近づくとヒューヒューとからかわれたが、どうでもよ
かった。
ミチコはグループの子らと一緒にいたが、座り込んでこの冷たい水に首まで
浸かっていた。
「ミチ!」少し離れたところで呼ぶとミチコがスス~~っと水から首だけだ
してカバみたいに近づいてきた。
僕の後ろに回ると小さな岩に腰掛けた。
「やっぱ、透けた?」
ミチコが無言で頷く。
「これしか、入ってなかった・・・」夏の学校の準備をお母さんに任せっぱ
なしにしたため、このワンピースが入ってたようだった。
ブルブルと震え、唇が少し紫色になっていたので、バスタオル取ってくるか
らとミチコを置いて、その場を離れた。
戻ってくると、近くに中学生の男がふたりいて、ミチコはまた首だけ出して
水に浸かっていた。
なにやらミチコに声をかけてたが、僕を見ると散った。
「大丈夫か?」
「怖かったぁ・・・」と恐怖と寒さガタガタ震えてた。
引率の先生が来て、大丈夫?もっとこっちへ来なさいと言ったが、皆いるし
大丈夫と断った。
日当たりのよいところは人が大勢いたので、仕方なくこの岩にミチコに腰掛
させ、バスタオルをかけた。
正面に立って、まわりから見えないように気を配る。
「ありがと。すっごい嬉しい」
水着はまだ透けてて、薄い紅の乳首がよくわかる。
ちょっと開いた膝の奥には、割れ目がみえ、直で見たことあるのにエロチッ
クだった。
「あ・・・N、やばいよ」ミチコが目を丸くした。
僕も形がはっきりわかる。競泳パンツは失敗だった。
とりあえず、冷水に浸し、鎮まれ~っと念じたが、なかなかミチコの割れ目
から目が離せなかった。
時間になり、ミチコも再び水の中に入らないと戻れなかったが、バスタオル
を巻けたので問題なかった。
僕とミチコは同学年で数少ないカップルだったので、付き合っているのはけ
っこう有名だった。
風呂の時間にミチコのクラスと一緒だったが、あまり話したことも男子らが
近づいてきて、
各々にあいつの水着透けてたぜとか、オマンコ丸見え、とか挑発してきた。
他のクラスの僕が自分のクラスの女とつきあってるのが気にくわないという
嫉妬は、前々から感じていた。
僕もまだ童貞だったが「だから?見えただけやろ?ミチはいつも俺とセック
スしとるけど?」と嘯いた。
痛いところを付かれたのか、奴らは火がついたように怒りだし、罵り合いに
なって風呂場は大騒ぎになった。
それまで静観していたリーダー格の体格のいいやつが割って入り、
「おれらのクラスの女に手ぇ出すな」と殴ってきて、頬に痣を作った。
この喧嘩、女子風呂にまでバッチリ聞こえてた。
先生の治療を受け、ロビーの隅でアイスノンで冷やしていると、風呂上りの
ミチコがトコトコと近づいてきた。
「大丈夫?・・・ごめんね、あたしのせいで」
「いいって。けど、腹立つなぁあいつら・・・」ミチコの裸が透けて、見ら
れたことは言わなかったが、
「ううん。さっきも中学生にナンパされてね。アソコみせろと、させろとか
言われた」
普段だったら、泣いてるミチコだったがニコニコして
「Nが来てくれてすっごい安心した。もう陰口も平気」
ミチコはまわりをキョロキョロ確認して、キスをするとパっと飛び退いた。
顔を真っ赤にして小声で
「セ、セ、セ、セックスはね、もうちょっと・・・ちょっとだけ待って。ま
だ恥ずかしいし」とどもった。
僕は意地悪して、「じゃあ、ふたりとも嘘つきやな?」とニヤニヤしていう
と、
「わかってるよお。じゃあ今度うち来たとき。絶対ね!」と指切りをした。
そしてミチコの耳をひっぱって引き寄せると、
「もう、あの水着見せるなよ?俺はいいけどね」というと、
「うん、Nだけに見せてあげるね」と可愛く微笑んだ。
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