それを見た優子が、ニヤニヤ笑う。
『飛んだ飛んだ!拓ちゃん、まだまだ若いね』
『久しぶり過ぎて、興奮してるから。それに相手がまさかの優子だし』
そのとき俺は45になっていた。
三回目はちょっときついと思った。
布団の中で裸で抱き合っていた。
『なんでさ、私の部屋に泊まっておきながら、したいって来なかったの?』
『なんか照れくさくてさ』
『あぁやっぱり?私もなんかそんな気だった』
『優子もか』
『うん。でもいつでもこ~い、って思っていたけど』
『手が出ないまんま、順番が入れ替わったもんな』
『パタパタっていったもんね?これはこれで有りでしょ?子供の頃からの付き合いだから、順番入れ替わっても大丈夫だったんだ』
『そうだな』
明け方、もう一発して、ツアーの帰途についた。
それからずっと、通い婚というより別居婚。
月一ペースで土日休み使い、俺が千葉へ。
たま~に優子が福島に。
それを今でも続けてます。
予定では優子が50になるまで、それを続けるつもりです。
優子、今の衣料品店に勤めるようになって、50で勤続20年になる、そうすると退職金がドンと上がるんだそうです。
その退職金を持って、こちらに来たいとなっています。
だからあと二年ちょっとはこの状態予定。
その前に会社の状態が変化したり、退職金の規定が変わったりしたら、その時点で辞めて、こちらにくることになってます。
でも優子が最近言うのです。
『旦那さんがいるのに、暗い部屋に帰らなきゃならないって寂しいね。なんか嫌になってきた。そっちにいい仕事あったら情報ちょうだいね』
専業主婦になるつもりがない優子。
こっちの衣料品店の求人あったけど、年齢がちょっと。
事務系は苦手と言うし、なかなかこれといった仕事がない。
ならば退職金、もらってきたほうがとなってます。
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