俺44才、優子43才のときだった。
俺は基本、土日休みだったが、優子は某衣料品店勤務、土日は休めないし、連休もほとんどない。
もっぱら土日連休を俺がつかい、千葉県K市に行くが、優子は仕事、デートは土曜夜に限られ、月一回のペース、しかもなんか照れがあり、セックスに誘えない。
土曜夜デート、優子の部屋に泊まり、日曜に優子出勤と共に帰る、何もせず、それが何ヶ月か続く。
仕事の話、子供の頃の話、親戚の話で盛り上がる。
でもセックスには至らず。
手が出る前に、結婚の話が出た。
今の距離感がなんかいい、でも籍だけは入れようか。
言ったのは俺。
優子も今の状態、つかず離れず、いいねとなった。
優子兄、両親、俺の妹、その他親戚への報告をした。
式も旅行もするつもりはなかった。
でも優子兄が、拓也は初婚なんだからと、半ば強引に進めた。
特に優子兄のお嫁さんなど、優子の勤務先に談判しにいき、休暇を取らせるようお願いする始末。
俺の地元K市にて、近い親族、俺の職場の人、友人少々加えての、単なる飲み会を催す。
そして籍を入れた。
旅行。
旅行なんかどうでも良かった。
やっと結婚できた喜び、しかも優子と。
飲み会のとき、田舎もんの友人や職場の人、どこか都会的(福島からすると千葉は都会)な美人優子を誉めちぎっていた。
旅行はどこ行ったか。
加賀百万石のバスツアー、一泊二日。
そこで俺と優子は、初めて肉体的なつながりを持てた。
彼女無し歴、軽く十年を越す俺。
×二つ目ついて十年近い優子。
その間、付き合った彼氏数人いる優子。
セックスキャリアは優子が断然上。
想像していたのより、優子の身体は綺麗だった。
子供産んでないためか、引き締まっていたし、弛んだとこがなかった。
早々に終わってしまった一発目。
優子に被せられたスキン内には大量の精子、もの凄く恥ずかしかった。
気を取り直して再度。
幼い頃から知ってるはずの優子、そして見たことがない優子の姿に感動していた。
十数年ぶりのセックスを、まさか優子としてるとは。
それを思うともうダメだった。
二発目も早々に終わろうとしていた。
『ちょっと待って』
優子がストップをかけた。
優子は俺から離れると、つけていたスキンをクルクルと外した。
おもむろに優子はしごき、舐めた。
『拓ちゃんが出すとこ、見た~い』
いたずらっぽく笑う。
ピュッ、またピュッ。
優子の胸に軽く飛んだ。
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