無邪気に頼まれたが、さすがに胸や腹にオイルは塗れなかった。
日が傾く頃にあいりを送り届けると、二人に部屋へ招かれた。
「楽しかったよぉ。ママも来たら良かったのに」
「じゃあ次は行こうかな。水着買わなきゃ」
「あいりも新しくする!小さくなっちゃったの。パパが恥かしがってたし」
「パパ!?」
「えっ!?」
「あっ!」
三人で顔を見合わせた。
「ちょっ、あいり」
「着替えてくるっ」
やや沈黙の後、真由美にモールの話をした。
「そう…でも、気にしないで。大丈夫。」
「甘えたくなったんだね。まあいいよ」
戻ったあいりに聞いてみる。
「そう呼んでみたいの?」
「…」
黙ってうなづいたのできちんと話す。そして、
「あだ名でもいいかな?」
「うん…」
「よし、決まり。お母さんもそれならいいよね?」
「あ、でも家の中とかだけね。あいり約束よ」
「うん」
返事をしたあいりが背中におぶさり抱き付いてきた。そのまま首を締めてくる。
「こら苦しいから」
「あいりっ!」
あいりは手を離し自室に走って行った。
「ごめんなさい。あの子大丈夫かしら…」
「今だけだと思うよ。ちょっと憬れてるって感じだし」
「未婚のパパになっちゃっいますね」
「遠くから呼ばれたり友達に自慢とかなきゃ構わないよ」
「本当にごめんなさい」
と頭を下げた真由美の額に唇をあてた。
夕食をご馳走になると、あいりが泊まっていって欲しいと言い出した。真由美は慌てるがあいりは粘る。今夜だけね、と真由美もあきれ顔で承諾した。
テレビを見てるとあいりがウトウトしだし床につくよう促すとまた驚かされた。
「ママ、三人でお風呂入ろ!」
「な、何言ってるの」
「ね、パパと三人で入りたい」
「ママと浜田さんは大人なのよ?」
「じゃあパパと入る」
「ちょっと、あいりっ」
「ね?パパの背中洗ってあげるから」
さすがに安易に口を挟めなかった。真由美は動揺し、あいりは腕に抱き付いてくる。
数分後に意を決し真由美に言った。
「よし、記念に一緒に入ろう。三人なら心配ないでしょ?」
真由美とは全裸の付き合いはない。興味はあるが機会はなかった。
「でも…」
「ママ、パパとなら良いでしょ?あいりの裸パパ見てるし」
「いや、水着だから」「あいりっ!脅かさないでよ!」
「じゃあ先にいただきますね、真由美さん」
「あ、はい…」
「用意してくるっ」
期待と変な反応しないよう気を張り風呂に入った。
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