八月末に真由美から相談があった。
「で、来年は遊べなくなるからって聞かないんです」
「受験生か。ちゃんと考えてやる気あるし、一度くらい良いんじゃない?僕は構わないよ」
友達が旅行行ったりしたのが羨ましいのか、僕のところに泊まりたがってるという。
「一日出掛けて遊んで夜泊まっていけばいいさ」
軽く快諾し、週末荷物を抱えたあいりを乗せ遊園地や動物園を回り、食材を買って帰宅した。
自分が作るとキッチンに立ち、あいりがカレーを仕込む。意外と器用だと誉めると、満面の笑みで応え味見を頼んだ。
「ん、美味い。味見は大切な調味料だから忘れないでね」
「味見は調味料かぁ。さすがパパ、かっこいい」
変なとこに感心するな、と頭を撫で食卓についた。
「おなかいっぱいだぁ」
と横に寝転ぶあいりの代りに片付けを終えると、彼女は床で丸まりウトウトしている。
やはり子どもだな、と眺めていたが太めの肩紐で止めるミニワンピースから覗く谷間がアンバランスに感じバスタオルをかけてやる。
風呂を沸かしあいりを起した。
「うん、入る。ね、一緒にはいろ」
「あ、いやこの前は特別だから、」
「え~いいでしょ?ね、またはいろぉよ~ねぇねぇ」
腕を掴み駄々をこねるあいりは、久し振りに甘えたがりになっている。
「わかった。でもママには内緒だよ?心配するから」
先に入浴し後からあいりがドアをあけた。
「少しは隠さないと(笑)大人なんだから」
「ん?パパならいいもん」
ぺろっと舌を出し湯を浴びて湯船に入ってきた。湯が溢れるより微かな茂みを気にしない姿に焦る。
ちょっと考えたあいりは僕に背を向け寄り掛かる。
「ねぇ、ママとエッチした?」
いきなり切り出した。
「へ?あ、いや、」
「ねぇねぇ、どっち?」
「うーん、内緒」
「否定しない内緒はしましたね(笑)」
「ええ~そうくるかぁ」
「平気だよ。ママも恋人いたって良いしっ!」
そう言って出ると髪を洗い出した。横からボンヤリ見ていると突然、
「パパ、流してぇ」
とこちら向きになった顔まで泡が垂れている。
「こら、遊ぶな(笑)」
シャワーで流してやると洗ってあげると呼ばれる。
「痒いとこないですか~」
あいりはふざけながら髪を洗ってくれ、そのまま背中を洗い出した。
「大人の背中っておっきいね」
「今の子は身体大きいだろ?」
「見てないからわかんない」
腰まで洗うとあいりは前に回り込む。僕は思わずタオルを両手で抑えた。
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