「もうこの道は通ったらだめだよ? ブルマくれたら○○先生には言わないから、いい?」
「・・・うん、いい」リエちゃんは小さな声で答えてくれた。リエちゃんに肩を貸し、
脱げた片方のスニーカーを履かせながら、〈ブルマは下校前の着替える時に学校へ忘れてきたと言う〉
〈代休明けの明後日は、探したけど無くなってたと言う〉と親対策の入知恵をした。
「帰ろうか」俺はリエちゃんと手を繋いで草むらの出口へ歩いた。リエちゃんも帰れることと
先生に怒られないことでホッとした感じだった。草むらの出口に近づいた時だった。
「バーン!」 二人の近くで大きな破裂音が響き、たくさんの雀やカラスが周りから一斉にドドッと舞い上がった。
俺はびっくりして腰を低くしたまま周りを見渡したが、すぐに農家の仕掛けた鳥避け装置だと気がついた。
プロパンガスを使用した装置で、タイマー制御で破裂音を出すのだ。田んぼに鳥の集まる夕方が近づいたので
作動を始めたのだろう。
「びっくりしたね」リエちゃんの方を振り返ると、リエちゃんは中腰の変な格好で、両手を顔の前でグーにして震えていた。
「ん?」良く見るとリエちゃんの左足を水がいくつも筋を作って足首まで流れていた。プリーツスカートのお尻側の裾からも
ポタポタと滴が落ち、しばらく止まらなかった。リエちゃんはびっくりし
てお漏らしをしていた。靴下とスニーカーがおしっこを吸い、みるみる濡れて濃い色に変わっていく。
リエちゃんのおしっこ・・俺の理性は再び吹っ飛び、リエちゃんの手を引いて再び草むらの奥へと戻った。
(終わり)
…その後のことは、ここまで読んで頂いた方の想像に任せたい。
後日談になるが、この草むらはその後不良高校生の煙草が原因で焼け野原となり、今は建築会社の資材置き場となっている。
その後も俺が県外の高校に進学するまでリエちゃんとの関係はあったが、それはまた機会があれば思い出してみたい。
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