みなさん「たまごっち」懐かしくないですか?
小6の時に空前の大ヒットとなった「たまごっち」は、当然私の住んでいる地域も巻き込まれ、いけ好かない友達の見せびらかしも相まって、各家庭で「買って買って」の大合唱だったことでしょう。
うちの家でも、テレビを見てろくに話を聞いてくれない母に対し、如何に「たまごっち」が素晴らしいものであるかを力説しますが、交渉敵わず「何がいいの?」「そんなの来年になったら流行ってない」と一刀両断のもと否定され、父は母になびくので諦めざる得ませんでした。
そういう子たちの中で、悪いロリコンさんに騙された子たちも多かった様で、学校でも「気を付けましょう」と啓発活動をしますが、逆に火に油の状態で、「そういう手があったか」と子供たちに教えてしまったようで、結構な子たちが悪戯されたみたいでした。
その内の1人が私なんでw
欲望渦巻く電気屋街にちょくちょく足を踏み入れる陰キャラ小学生だった私は、その当時は結構最新の事も知識として得ていたので、世のお姉さん方が資金を作るために利用していたブルセラも何となく知ってました。
下着や服や写真が売れるところくらいですが、安易に考えて下着タンスの中からあまり履かないパンツを数枚持っていき、記帳しながら何軒かブルセラを回りました。
何故何軒か回ったかというと、明らか小学生だった事もあり、断る店が多かったことと、お姉さんがあまりに恐怖だったという事もあり、カバンにパンツを忍ばせて電気屋街を彷徨います。
路地裏っぽいイメージの間口の狭い黄色の入口に、手書きのカタカナで「ブルセラ」と書いている店を発見し、これでダメなら諦めようと入ると、お姉さんどころかお客さんが誰もいないので少しホッとしたことを覚えています。
緊張から小さな声で「あのー」と店の奥に話しかけると、小太りの黄色いエプロンをした髭を生やしたおじさんが「はーい」と出てきました。
怖いイメージでは無く、クマさんっぽいイメージに見えて少し話しやすかった事もあり、勇気を振り絞って「これ買ってください!」とカバンからパンツを取り出すと、手に取って「んー」とまじまじと見られました。
「どうなんだろう?」とドキドキして待っていると、「これ洗ってるよね?」と聞かれ、「はい」と答えると笑いながら説明してくれました。
今では「だろうね」と分りますが、使用済の汚いのが何故いいのか理解に苦しみながら、「今履いているパンツなら」と当時の小学生としては破格の金額を言われて、履いているパンツを店の奥で、クマさんの前で脱いで手渡ししました。
中を確認され凄く恥ずかしかったけど、目の前で自分のパンツがビニール袋に入れられましたが、「写真つきならもっと高く買えるよ?」と言われ少し「写真」という言葉に少し抵抗感はありましたが、言葉巧みに「顔が分からないように」など色々言いくるめられ、クマさんが入れたビニール袋を持って、片手で顔を隠して撮ったり、スカートと捲って撮ったり、床に膝を立てて座って撮ったり、何枚か取られ数千円追加されました。
お金を受け取ってからクマさんから「なんでお金必要なの?」と聞かれ、「たまごっち」の事を言うと、笑顔で「あーあれね」と説明してくれました。
既に超ブームでどこにも売ってないそうで、結構絶望感で「えー」って感じでしたが、そんな私に「まー手に入らない事はないけど」と言われ、クマさんを頼みの綱にしてしまいます。
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