晴れて不本意で処女卒業を果たした私は、特に深く物事を考えず、逆に「大人になった」くらいの気持ちで、内心優越感に浸っていますが、性格は相変わらずで無口で友達とも極力接しないようにしていましたが、手に入れた「たまごっち」は一時期羨ましがられ、それだけで満足していました。
出入りしている電気屋街の同人ショップなどから情報は得ていたのですが、8月の上旬にコミケを見に行こうと電車を乗り継ぎ行った事がありました。
中には入れませんでしたが、会場外でも広げて販売している人や、コスプレしてる人、撮影している人など凄い人だかりで、当時の私からすると見ているだけでも目がキラキラものでした。
たぶん一般的に「コスプレ=過激」というイメージはこの頃なのかと思いますが、結構人だかりで同性でも赤面するくらいの格好で人に囲まれて撮影されているレイヤーも多数いましたが、その当時の私からは「卑猥」という感覚よりも「キレイ」が強く、結構憧れの的でした。
引っ込み思案な性格も直したいとか、自分に自信を持ちたいとか、隣の芝は青いと自身で嘆いたので、そういうレイヤーさんは自分にとってあこがれ以外の何者でもない感覚でした。
ちょうどエヴァの空前のヒットの時期もあり、そこらじゅうにレイ・アスカだらけの状態で、今思えばカオスです。
時々ゲンドウを今見たら爆笑しているところです。
若い人はいたと思いますが、私からすればお姉さんで、周りからすれば「子供連れてきてる奴がいる」くらいに思っていたのでしょう。
うろちょろしますが、普通に見物できて凄く充実した日でした。
普通は会場内にブースを設けて物販しないといけないのでしょうけど、会場の端などに勝手にシートを敷いて同人誌やバッチなどを販売している人も多く、レイヤーさんを見る合間に物販を見て回っていると、意外と皆さん優しく対応してくれるので、どんどん調子に乗って行ってしまいます。
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