よばい屋さん、いつもしっかりと読んで頂きありがとうございます。こうも毎回ご丁寧なコメントをして頂けるのであれば、こちらも書きようがあるってものです。
一応便璃との親密度や彼女の心の開き具合は時間が経つ毎に上がっていったような実感がありましたので、もし「態度がコロコロ変わる」というような印象を抱かれたのであれば、それは俺の表現不足や脚色によるものと思われます。
例えば、今まで便璃の台詞は控え目にして書いてきたので、今回やたらお喋りなあの子に違和感を覚えたかもしれませんが、それは単に省略していたというだけで、居酒屋のあたりから「話し始めたら案外普通の子」みたくなっていましたよ。
エロエロしい事柄に関しても、その時その時俺があの子に抱いた感想や推測、手応えを軸に書いている(ていうかそう書くしかない)ので、確かに第三者の方には、あの子のポリシーや態度にブレがあるように見えてしまうかもしれません。
例えば「目があった“途端”、みるみる内に顔が赤くなる」と書きましたが、それは俺が「(便瑠が)見られていることを意識して赤くなった」と解釈したからああ書いただけで、実際は元々赤かったのか、そもそも赤くなっていない(他の記憶と混同している)のか、今となっては正確な判断がつきません。
ですがあの時間を体験した俺から言わせてもらえば、後から考えても、彼女の行動理念はそれなり安定していたような印象を受けましたし、むしろ思春期のような心情の不安定さは俺の方にあったように思います(笑)。あの子もあの子なりに緊張してくれていたとは思いますけどね。
少女と実際に触れ合った経験のある人ならお分かりになると思いますが、彼女らは我々男性と違い「演じる」ことに重きを置く生き物です。「見られる」「触れられる」ということに関しては、我々の想像以上に敏感だったりもします。特に便璃は、相反する2つの要素(物静かさと大胆さ、恥じいる態度と堂々とした態度)が魅力的であることを、当時から無意識的に深く理解していたように思います。まぁ、これも俺の考えすぎと言ってしまえばそれまでですけどね。
本当は互いの様子を漏れなく描写し、それに対する俺の心情の移り変わりを逐一報告出来れば一番良いのですが……こればかりは、すみません。できません。としか言いようがないですね。
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