「待って!」
お目当ての物(ベージュのショーツ)を見つけてそれを手の中にしまい込み、風呂場に戻ろうとする便璃を、上ずった声で呼び止める俺。
「!」
肩をビクッとさせて、俺の方に振り向く便璃。
この時の便璃の姿勢は、ショーツを持った手を背中に隠し、もう片方の手を胸のあたりに置き、緩く足を開いて、目線だけは合わせない。といった感じ。「何で裸は良くて下着は隠すんだよ」とか、微妙な乙女心に対してどうでもいいツッコミを心の中でいれる俺。
足を閉じてはいないので、今度は彼女の割れ目がバッチリ見えた。ただ、こんなことで嘘をついてもしょうがないので言ってしまうが、正直アソコは、想像していた程綺麗とは思わなかった。
ビラビラがはみ出ている訳ではないが、ピッチリと閉じている訳でもない。なんていうか、筋に沿って皮膚が飲み込まれていくような、そんな感じ。
じゃあ何が想像と違っていたのかと言うと、「思ったより割れ目がだらしなく開いている」「下にいけばいく程皮膚の色が濃くなっている」「年の割に(?)クリがでかい」ことだった。
別に俺の知識の中に何か比較対象があった訳ではなかったのでなんとも言えないが、彼女のその部分だけは、「綺麗」というよりはやっぱり「エロい」だった。まるで天使の身体の一部が小悪魔に浸されてしまったような印象を受けて、そのギャップがかえって堪らなかった。
「あ、忘れ物……?」
その姿を見ていたい、便璃を逃がしたくない(笑)、そんな思いから便璃に話しかける俺。
聞くと、初めはトイレの蓋の上に畳んだ衣類を置いていたのだが、俺が用をたすときに邪魔だろうと思ってくれたようで、この部屋に置きに来たとのことだった。その時は変に緊張していたせいで「そんなものか、なんていい子なんだ」と納得したが、今思うとただ俺に裸を見せたい口実だったように思う。
「そういえば、眼鏡なくても周り見えるの?」
裸眼の便璃に向かって、素朴な疑問を口にする。
「少しくらいなら……」
「そうか、やっぱり目良くないんだね」
「そう……かもしれません……」
うまく伝わるか分からないけど、この時は「俺が便璃の裸を見る」ことよりも、「便璃が俺に裸を見せている」ことに興奮を覚えていた。顔を真っ赤にした全裸の少女が、どこも隠すことなく俺と普通に会話をしてくれている。その事実だけで俺の息子も、彼女のクリと同じように、俺の服の下で自己主張を始める。
続きます。
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