裕美をレイプした翌日、みくは僕のアパートに来なかった。
これまでも、友達との付き合いなどのため、来られない日もあった。そんな時僕は、なるべく彼女を束縛したくないので、こっちからは連絡しないようにしていた。
しかし今回は、昨日の今日で心配になったので、
『今日は来られないの?』
とメールしてみた。するとすぐに返信があり、
『昨日早く家に帰ったらお母さんがいて、本当に説教されて、昨日と今日は家で勉強すると約束させられた』
と書いてあった。
これが、彼女が来ない本当の理由かどうかはわからない。
母親に説教されたのは事実だろうが、それを、今日ここに来ない言い訳にしている可能性もある。
昨日ここで、僕と裕美の間で何があったか、みくが気付いているとは思えないが、『本当の事を知るのが怖い』という意識が、あったのかも知れなかった。
僕は彼女の真意を深く追求せず、『勉強がんばって』とだけメールしておいた。
翌日、みくは来た。
僕が、
「あの、裕美って子の様子はどう?」
と聞くと、
「ん… なんかね、徹底的に避けられてる。あたしが近付くと、すーっとどっかへ行っちゃうし、話しかけると、急に他の子と話し始めるし… でも、多分、終わったんだと思う。お金あげたの?」
「ああ、説得してね、3万円で許してもらった。それから、『もし今後もお金を要求するなら、君の親と学校に、君に脅迫された と通報するよ』って言ったら、渋々納得してくれた。」
「そっか… ごめんね、いつも面倒ばっかり…」
「まあ、元はといえば、僕が、こんなかわいい子と付き合ってるのがいけないんだけどね。」
そう言いながら、僕はみくの肩を抱いた。
「でも… もし君が、今回のことを、悪かったと思ってるなら、二つだけ約束してほしい。 一つは、これから僕は君の家庭教師になる。ここへ来た日は1時間以上僕と勉強すること。」
「げっ!」
「げっ!じゃないよ。ちゃんと勉強しないと、交際禁止になっちゃうでしょ?」
「は~い。まあいいや、飽きてきたら誘惑して、エッチに持ち込んじゃうから…」
なにやら不穏なことを呟いていたが、僕は聞こえなかった振りをした。
「それからもう一つ。あと3年、君が16才になったら、僕のお嫁さんになってほしい。」みくは一瞬黙り込んだ。
「…それ、今決めなきゃいけないの?」
「もちろん、3年も経てば、けんか別れするかもしれないし、君が他の人を好きになるかもしれない。それはそれで仕方ないけど、もしそういうことがなくて、3年後も僕が好きだったら、お嫁に来てほしいんだ。」
「…わかった。それでいいなら…約束する。」
僕はみくを力いっぱい抱きしめたあと、お姫様だっこでベッドに運ぼうとした。
みくは僕を見上げて、「今日は勉強しなくていいんですか?先生?」
と聞いて来たので、僕はちょっと偉そうな声で、
「うん。今日だけは特別に免除します。」
と言って、ベッドに降ろした。
そして僕たちは、『初めての夜』に負けないくらい、長く、深く交わった。
この日僕が、13才の少女に大まじめにプロポーズしたのには、訳がある。
僕が自分をロリだと自覚したのは、大学生の頃だった。以来何人かの成人女性と交際したが、長続きしなかった。理由は明白だ。僕が、彼女らの体を、欲しいと思わなかったからだ。
いくらノーマルな振りをしていても、少し深く付き合えば、僕が成人女性の体に興味がないことが伝わってしまい、フラれる。その繰り返しだった。
今はロリータ全開のみくも、いつかは成熟した大人の女になる。ならばそうなる前に、まだ彼女にロリの面影が残っているうちに、恋人から家族になってしまうしかないではないか。そしてなるべく早く子供を作り、父親と母親になる。ロリで淋しい僕の人生を打開するにはこれしかない。僕にとって、これは最初で最後のチャンスなのだ。
トラブルメーカーのみくは、これからも色々な問題を持ち込んで来るだろう。しかし、少なくとも僕がそれらを一つ一つ解決している間は、彼女は僕を頼りにしてくれるだろう。
そうして、少しずつ、ハッピーエンドに近づいて行きたいと思う。
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