家出少女体験

土曜日に、お母さんから言われて、昼食前にあの子と近くを散歩した時です。
公園のベンチに座ってあの子が、
｢最初はお母さんに『お兄ちゃんに会っても良いよ』って言ってもらうために、お芝居で頑張ってるふりしてたんだけど、いつの間にか『お兄ちゃんから好かれるように勉強しなくちゃ！』って気持ちになっちゃってた。｣
って話してくれました。
お芝居してるつもりが、いつの間にか本気なってたって、俺も経験あるから何となく分かりました。
それと、これは俺が帰る前にお母さんが庭に出て、10分くらいリビングで二人きりになった時だけど、あの子が小さな声で、それもかなり思い詰めたような表情で俺の手を握って
｢春休み、出来なくてごめんなさい..｣
って。
いきなりだったから、俺も上手く答えられなかったけど、なんとか
｢あの時は好きとかじゃなかったから、酷いことをしたけど、今は本当に好きだから大切にしたい。｣
って意味の事を伝えようとしたんだけど、伝わったかな？
あの子はちょっと泣きそうな顔になったけど、無理して微笑んでくれました。
夏休みに会いに来てくれた時に、河川敷で大泣きされてるけど、あの時と比べたらこの子、良い意味で大人に変わってきてます。

日曜日の特訓は社長も来ていて、ほぼ１日ガミガミ絞られました。
また実技試験前にやるって言ってました。
｢この会社って本当に昭和だよな｣ってもう一人が呟いたのを聞いて、ここに書き込みしてくれてた中にそんな文句があったな、って思い出して笑いそうにましたけど。


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