1ヶ月半ぶりに死にかけた。
休みだから、部屋で来週の日曜にある特殊資格免許の試験勉強してたら、急に会社から呼び出し。
それも俺の上司の現場作業課長からじゃなくて、総務課長から。
「用件は分からんが、社長が君を呼べるなら直ぐ呼べと言ってる。
今から出社できるか?」
この台詞で、良いことなんか思い付かないだろう。
出社して通用口から入ったら、連絡用ホワイトボードに「◯◯は出社したら、直接社長室へ。」
と書かれていた。
本当にビビりまくって、社長室のドアをノックしたら、総務課長でも秘書のおばちゃんでもなく、社長の声で「入りなさい!」だ。
入ったら、普段は社員に優しい社長の顔が笑ってない。
デスクの前まで行って気をつけしてたら、社長も立ち上がって、
「8月末に私も会ったあの女性の家に、君は昨日の朝行ったそうだね。」
来るべき時が来たーっ!
これで、終わりか?
やっと乾いた唾を呑み込みながら、
「はい」
って返事したら、急に話題が来週の資格試験の事に変わった。
これもいきなり、
「来週の試験、勉強してるかね?」
と聞かれた後、記述問題に出そうな所の要点を3つ聞かれたが、勉強してた所だったから大体要点を答えられた。
あの子の家に行ったが知られたのは、多分お母さんからの連絡だろうけど、それと俺の試験勉強との関係が分からない。
すると社長が言うには、
「君が自分の勉強もせずに、あの子の家に行ったのなら、叱りつけるつもりだった。」
勉強しといて良かったー!
本当にそう思った。
それからあの子の事をちょっと話してくれたけど、やっぱりお母さんは小さいながらも会社経営者らしい。
「仕事を持つ母と思春期の一人娘だから、時には難しいこともあったようだ。」
それって、もしかしたら春の家出の事とかかな?
ますますヤバい。
脇の下に汗が流れる思いだった。
結論は、
「お母さんは君に感謝して、よろしくと言っていた。
他の人の感謝に値するような人になるために、仕事や資格取得に頑張りなさい。」
で釈放された。
あの子のお母さんと社長、思ったより密接な話をする間柄らしいって分かったけど、ますます変な事が出来なくなった。
それと余計な事だけど、笑ってない社長見てたら親父の顔を思い出したのと、時間外手当ては社員教養に参加って内訳で出るみたいです。
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