日曜日、死んだと思った。
あの子がまた来たんだが、時間があったから色々話を聞いてみた。
(俺の部屋ではない!密室の一対一は避けた!)
春にやっちゃわなくて、本当に良かった。
俺から追い出されて家に帰ってから、母親に病院に連れていかれて検査されたと言っていた。
何のどんな検査かは、あの子の「察して!」オーラで詳しくは聞けなかったが、多分婦人科関係。
その結果が異常無しだったから、親もあの子の言ったことを信じたみたい。
ここまででも心臓バクバクだったのに、追い討ちされた。
あの子から俺宛に、これまで3通の手紙が来てるが、最後の便を書いてるのを親に見つかって、「雑誌のペンパルコーナーで見つけた真面目そうな社会人のお兄さんと、お兄さん目線で自分のことを見てもらいたいと思い、文通し始めた」と言いやがったらしい。
親もLINEやメールよりはましと思ったのか、「来た手紙をちゃんと見せてれるのなら良いよ」と許してくれたって言ってたけど、これって親に俺の住所氏名知られた、って事だよね。
「だから、お返事書いてね。」
って無邪気な顔して言われたけど、こっちの顔は真っ青だったと思う。
こっちの気持ちは察してくれなくて、「何度もJR乗ると私のお小遣い足りなくなるから、今度お母さんに連れてきてもらおうと思う。」と言い出す。
つい、「春の事を君の親に知れたら、こっちは逮捕されちゃうの!」と本音を言ったら、最悪の事態。
周りに人がいる川沿いのジョギングロードで泣きだした。
とにかく機嫌を取ろうと、「返事はちゃんと書くから、しばらく来ない方がお互いのために良い」と、古い古いドラマの台詞みたいなことを言うしか無かった。
もうしばらくは、真面目にペンフレンドやるしかないみたい。
逃げようにも、3年間頑張ってやっと正規社員になったばかりだから、会社辞めるのも難しい。
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