日曜日は、水族館と遊園地。
今日は、野生動物が見れるサファリにガキを連れて行った。
いや、俺じゃない。オヤジ、オフクロ、姉夫婦がだ。
俺はただのお供だ。
ガキは、本当に喜んでた。
魚や動物に餌をあげるのが好きだって言ってた。
そして、オフクロとガキが一緒に作ったお弁当を食べながら、
昔、お父さんお母さんと3人で遊園地に行ったことを話してくれた。
「小さかったから良く覚えてないけど、その時もお母さんと一緒に
お弁当作ったの。」
「私が握ったおにぎりをお父さんが、おいしい、おいしい、って
食べてくれたの。」
驚いたよ。お前の昔の話しは初めて聞いた。
家に帰ってからも、ガキは喜んだ。
土曜の夜は、オフクロと風呂に入った。
「この子が、背中を流してくれたの。気持ち良かったわ。」
「あー、お母さん、良いなー。明日は私と入ろうね。」
日曜は、姉と入浴。そして今日はオフクロと姉と3人で入浴だ。
「この子の髪、すごくきれいね。櫛がすーっと通るの。」
「肌がきめ細かいよね。子供の肌ってこんなに柔らかだっけ。」
「背中流してもらうなんて何年ぶりかしら。」
「お母さん、一人でこの子の身体洗ってあげるなんてずるいよ。」
二人の会話を聞きながら、ガキの顔が赤くなってる。
俺との入浴を思い出して恥ずかしかったな。
俺が鬼畜の末に全身を観察しつくしたガキの身体を、オフクロと姉が
見て触ったんだ。
ガキとしては恥ずかしかったんだろうな。
今、ガキは俺の家族と居間でトランプ遊びしてる。
本当に子供らしい楽しげな表情だ。
時々俺の前でも見せる、大人並みの心配りをしている表情は感じられない。
すっかり溶け込んでいる。
連れてきて良かったよ。本当に良かった。
今回は、俺が子供のころ遊びまわった場所なんか行く暇がなかった。
でも、夏休みにはまた連れてくるからな。
昨夜、ガキが布団の中で俺に、「しましょうか?」って聞いた。
お前が本当に欲しいのならするけど、今はそうじゃないだろう?
年末にこの部屋で、声を出さないようにパンツを咥えさせて、ローション
じゃなくてマヨネーズを塗った尻に入れたんだったね。
俺のために、酷いことを我慢してくれたんだよね。
「ううん、違うよ。ショーツを咥えたのもマヨネーズ用意したのも私だったよ。」
「あれって、私が嫌らしいから勝手にしたんだもん。」
「お兄ちゃん、痛くないように優しくしてくれたよ。」
布団の中で、小声でこそこそ話す。
なんだか、二人で秘密の遊びをしているようだ。
明日は帰らなくちゃな。
「うん、とっても楽しかったよ。
ありがとう、お兄ちゃん。」
そうか、良かった。
おやすみ。
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