では、リクエストにお答えして・・・
女性国家論 一八~二〇歳の女性というのは、アフリカまたはオーストラリ
アのようである。まだ手付かずの魅力溢れる大地。それは訪問者に感動を与
える美しさである。肥沃なデルタ地帯は豊かな茂みに覆われている。
二一~二五歳の女性というのは、中国またはインドのようである。成長期に
ある国は、将来への大いなる夢と希望を抱いている。開発は順調に進んでい
る。
二六~三〇歳の女性というのは、アメリカまたは日本のようである。国土は
隅々まで開発され、成熱期を迎えた政府は自由貿易を標榜する。現金とクル
マを多く持つ相手であれば、貿易はより積極的なものとなる。
三一~三五歳の女性というのは、ブラジルまたはメキシコのようである。蒸
れるほどの熱を持っていて、そこにあるのはまさに情熱である。
三六~四〇歳の女性というのは、フランスまたはアルゼンチンのようであ
る。長きにわたる激しい戦闘により国土の半分ほどが傷んでいるが、それで
もまだ訪れる者の数は少なくない。
四一~五〇歳の女性というのは、ロシアまたはバルト三国のようである。国
は開かれているのに、訪れる者は少ない。大きな問題があるわけではないの
だが、それは寒い気候のせいであろうか。
五一~六〇歳の女性というのは、イラクまたはユーゴスラビアのようであ
る。戦いに敗れ、政府は過去の失敗にとりつかれている。大規模な再建工事
が必要であるが、その費用は莫大なものとなりそうだ。訪れようとする者は
よほどの変人である。
六一~七〇歳の女性というのは、イギリスまたはモンゴルのようである。過
去の光栄ばかり思い耽る日々。出てくるのは諸国征服の昔話ばかりである。
未来はない。
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