私は娘とは常に対等に接するように努めてきました。
子供だから、大人だからと言う仕切を可能な限り無くして何でもちゃんと話し合って二人で問題解決をするように努めてきたんです。
その時も翌日、娘と私がしでかした出来事について正直に謝りました。
すると使っていたスマホをテーブルに置いた娘が目を伏せたままポツリと言ったんです。
「私も急に開けてゴメン」と、
そして私が謝る必要なんか無いのだと。
娘はパパが考えてるよりずっと大人でした。男の生理を理解してくれていました。大人の男は定期的に溜まった精子を出さないと辛くなると言う事をです。
妻が居なくなって自分を育てるために、また、自分のママへの想いを壊さないために他の女性との関係をずっと絶ってきたことも知っていてくれました。
そこまでは娘にただ感謝をして頭を下げたパパです。でも、その後に娘が言った言葉には本当に驚きました。
娘はパパが自分の汚れた下着をストレス解消に何度か使っていた事を知っていたと言うんです。
知りながら隠すこともなく普通に洗濯カゴに入れておいたんです。
娘はそれまで私の宝物でしたが、その時に天使でもあった事に気づいたのでした。
自分に気を使わずに女性とお付き合いをしていいとも言ってくれたんです。
何度も書きますが、私は娘には嘘をつかずに何でも正直に話し合って決めてきたので、その時も正直に言ってみたんです。
娘が青ざめて父親としての全人格否定される可能性も考えました。
それでも…
「パパはお前がいいんだ」と、
一瞬、意味が分からないような目を私に向けたあと、全てを理解したように視線を落として俯くとこう囁いたんです。
「でも…わたし、まだ子供だし…それにパパの子供だから」と。
そんな当たり前の事を無理強いした自分を恥じました。
「そうだよな、そりゃそうだ、ごめんな、忘れてくれな」そんな事をくり返したように覚えています。
「また使ってもいいからね」
心音が娘に聞こえるかと思うほど高鳴りました。
「な、に…を?」恐るおそる聞き返した私に「だからさ、私のパンツ!」
自分でそう言ったあと、照れたように笑い転げた娘です。
※元投稿はこちら >>