翌日、朝後藤くんに体調が悪いということでデートのお断りメールを送った。後藤くんはわたしの体調を気づかってくれた。夕方もし体調が回復したら公園で会うという約束をしたけど、昨日あんなことあったばかりでとても外に出る気分にはなれなかった。テレビで流れるクリスマスムード一色の番組がが昨日の出来事を思い出させる。テレビは消してベッドでゴロゴロした。夢だったらいいのにと思うけど、カラダにつけられたキスマークとか、あそこに感じる痛みで現実にあったことなんだと実感させられた。
お昼過ぎ、後藤くんは部活が終わったようでメールをくれた。他愛のない話を長々続けた。プレゼントだけは渡したいというから、ちょっとだけ会うことにした。初めは公園で会うってことにしたけど、外に出たとたん昨日のことがフラッシュバックして怖くなった。後藤くんにうちまできてもらうことにした。
うちの集合住宅の敷地には小さな遊具とベンチがあったからそこで後藤くんと合った。後藤くんは身につけるものはあげれないからと、わたしが好きなアーティストのCDと後藤くんが好きなCDをプレゼントしてくれた。わたしは後藤くんが欲しがってたストラップとサッカー用の手袋を渡した。後藤くんの笑顔見ながらお互いにありがとう言い合うだけで、全身が潤っていくような感じがした。後藤くんに抱きしめてほしくて、川沿いまで自転車で連れてってもらった。自転車の荷台はちょっとあそこが痛かったけど、ついたら抱きしめてもらえる!とがまんした。
川沿いについて後藤くんと抱き合った。愛あるキスをした。体調が悪いと伝えていたからか、後藤くんはわたしを求めるようなことは一切なかった。貪るようにキスをした。全身がどんどん潤っていく。実際あそこも濡れていたと思う。
雪こそ降らないがとても寒い日だった。しばらくして「体調悪化すると悪いから。」と帰宅を促してきた。もう少し一緒にいたかったけど、「冬休み始まったばかりだからまた時間つくるよ!」との言葉で、仕方ないなと折れた。
帰り道、後藤くんの背中を見つめながら、根本くんとわかれたこと、後藤くんとちゃんと付き合いたいと、何度も伝えようとしたけど出来なかった。もう少し自分の気持ちが落ち着いて、色々整理ができてからで大丈夫だと自分に言い聞かせた。
家の下について、キスはできないから一瞬だけ後藤くんに抱きついて目一杯後藤くんのにおいを嗅いだw「あとでメールするね!」と言いあって後藤くんを見送った。あのときちゃんと告白しておけば良かったと、のちのち後悔するクリスマスがこうして終わった。
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