納豆娘2
東京へ戻って三日目の水曜日だった
手紙の事はすっかり忘れ、通常の学生生活に戻っていた
まぁ、単位は十分で就職も決まっていたし、サークルも4年ともなるとあまり顔を出しても・・・
世の中はバブルに向けて上昇気流真っ只中の時代
個人経営の居酒屋で時給680円のバイトが生活のメインだった
バイトの給料よりもお客さんのチップの方が収入になってた
比較的水曜はヒマな日で、10時には部屋に戻っていた
郵便受けに手紙が何通かあり、公共料金の引き落としやら、求人案内やら・・・の中に1通手書きのかわいらしい封筒が
納豆娘からだった 電話のお礼の文章に入学式の写真が同封されていたのだが、それが、驚くほどの美少女!
なるほど、アイドルや女優の夢を口にすることも理解できる
「とちぎーさんの写真もみてみたいです」とあったので、3月にサークルの送別会で撮った写真を同封した手紙を返信した
当時、178cmで66kg位、短髪黒髪爽やか系だったと思う
携帯の無い時代、jcからの手紙はマメで、三日後にはまた手紙が届いた
予想よりもカッコイイとか真面目そうとかお褒めの言葉を貰ったw電話をかけてもいいか?との一文もあった
当時の電話料金はバカ高くて東京~納豆市で夜間割引9時以降で3分100円位
バイトが休みの日月9時過ぎ、水曜の10時以降10分間までの約束で電話OKとした
舌足らず気味に話す声も可愛くていつの間にか手紙と電話の待ち遠しいような気分になっていた
そんなきっかけで知り合ってもまだ日が浅いGW直前の土用の夜、いつもの時間に納豆娘からの電話
来週のGWに東京に行くので会えますか?上野までなら乗り換えなしで2時間半、一人で行けるから
少し悩んだが、俺との手紙や電話のやり取りを両親は知っているので、両親の許可アリを条件にOKした
GW中は居酒屋も忙しくはなく、土曜日の昭和天皇誕生日にあうことにした
そして当日、12時半上野駅常磐線ホームまで迎えに行った 時間通りに電車が到着し
終点なのでぞろぞろと沢山の人が降りてきた だが、すぐに納豆娘を見つけた
とにかく可愛くて目立つのだ 軽く手をあげると納豆娘も気が付いて走ってきた
「こんにちは 大丈夫だった?」そう言うと息を切らしながら「はい はじめまして 納豆娘です」
キラッキラした大きな瞳で見つめられてクラッとした 思ったより身長も高く160cmあると言う
髪は前の写真よりも少し伸びた感じで肩に掛かる位、水色のワンピースに薄手の白いカーディガンを着ていた
ディバッグを背負い、両手にも紙袋を下げている まとめて持ってあげると結構な重さで「なに入ってるの?」
「納豆と漬物と地野菜、あと、おせんべいみたいの」ニコニコしながら説明する
「お母さんとお父さんがお世話になるんだから持って行きなさいって」保冷剤も一緒、いい親だ
「リュックは、雨降ったら大変だからってお着替え」いや、ズブ濡れで歩かせたりしないしw
とりあえず、荷物をコインロッカーに預けてお昼を食べに構内のパスタ屋に入った
東京にきたせいか、俺に会ったからなのか納豆娘のテンションは高くよくしゃべる ハキハキと声も大きいのだが、
茨城の女の子、ナマリも結構なもので、それでいて美少女なのだから人目をかなり集めていた
まぁ、俺自身栃木なので、その辺は負けてないのだが、はた目から見ると北関東から兄弟で東京見物にでも来た?
ってな感じに見えたのかもw
「往復切符買ったから二日間都内のJR乗り放題なんだよ~」「おばぁちゃんとおじぃちゃん、別々にお小遣いくれたの」
「小学校で仲良かった子は私立の中学校に行っちゃってさびしい」
いろんな話を聞かせてくれ、まずは、動物園にいくことにして店を出た
GW中の上野駅は人が多く公園出口付近に近づくほど増えてきた 俺は納豆娘の手を握って「迷子にならないようにね」
そういうと顔を真っ赤にして「うん ありがとう」とギュっと握り返してきた 小さくて細くて柔らかい手だった
kiyosukuで写るんですを買って動物園へ 普通の中1女子と比べると大人っぽく見える けどやっぱり2か月前まで小学生
いろんな動物を見てはしゃぐ姿は子供だ パンダのトントンが1歳になる直前で随分並んだが見ることが出来てかなりゴキゲンだ
それから、不忍池へボートに乗りに 手漕ぎボートは初めてらしく揺れるたびにキャッキャッと喜んでくれた
「よし、じゃ、本気でスピード出すぞ!」「スゴイスゴイ、速い!」両手でボートのふちを必死につかんで揺れに耐えていた
その瞬間フワーっと納豆娘のスカートがめくれ、水色のパンツ、白いフリル月がガッツリ見えた「あ~ん、やーん」
手を離すことが出来ずにスカートを直せない ふっくらと柔らかそうなモリマンにうっすらと食い込んだスジもはっきりと見れた
「止めて止めて~!」見惚れていた俺は我に返り「ゴメンゴメン」軽い勃起状態がバレテないかと少し心配した
「もぉ~、パンツ見えちゃったでしょ~」「ん?見てない見てない!」「え~?見てたのわかったもん」
「水色だからわかんなかったよ」「ほら~みたぁ~!」 笑いながらだったのでホッとして笑い返した
時間は4時くらい 駅で帰りの納豆駅行をチェックしておいたが、5時以降は30分に1本のペースで7時過ぎると1時間に1本
9時には家に着くように6時台の電車に乗せようと思っていた
後2時間、ABABあたりで納豆娘にプレゼントを買ってアメ横でお土産を、そんなプランを頭に描いて池を後にした
ABABに着いて「何でも好きな物買ってあげるよ 予算は1万円くらいね」「え~っホント!」「ここで待ってるから欲しいの見つけたら
呼びに来て」「わかったぁ」納豆娘は店内へ入っていった しかし、10分も立たずに戻ってきて「見つけたよ~」
一緒に行ってみると納豆娘が指さしたものは水色のただのリボン 1㎡300円「これ、2m分」ニコッ
「う、うん、あとは?」「ないよ これが欲しい」 店員さんを呼んで2m分を頼む 店員は納豆娘を見ると「え?なに?かわいぃ~」
となぜか大喜びで「これ?何に使うの?」「・・・・」二人でなにやら? とりあえず千円札を渡し近くの雑貨に目をやっていると
二人の姿が見えなくなっていた ??どこ?? そう思いながら出口付近で待つ すると、髪を束ねポニーテールにした納豆娘が
店内がざわつくくらいに可愛い 少しはにかんだ顔で「水色すきなんだよ」と駆け寄ってオレの腕にしがみついた
その時、以外にも胸の膨らみが大きい事に初めて気付いた
店を出て「こんなのでいいの?」と尋ねると「ううん、ありがとう、これがいいの もっとお願いあるし」「?なに?なに?」
そんな会話をしながらアメ横に
「ここで、お土産買うから、おうちへ持って行って」「え~?いいよ~」「ダメだよ!あんなに沢山野菜まで貰ったし」
「違うよ~まだいいの」「まだって、もうお土産買って帰る準備しないと遅くなるから」「・・・・」「な、ね」 返事が無い
正面から顔を覗き込むと泣きそうな表情だ「え~?どうした?」肩を抱き寄せて通りの端の方へ
「明日帰る・・・」「?」「明日帰るから、今日は東京にいる」「??」「泊まり?泊まるの?」「うん」「どこに?」
「とちぎさん、とちぎさんち」「へ?おれのとこ?」「父ぇ~~ん」納豆娘は泣き出してしまった
夕方のアメ横、美少女が泣いている、沢山の人が注目している
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