始業式の8日、その日まで特にFちゃんと会うこと無く過ぎていったと思います
8日は始業式だけなのでそこで下校、早速Fちゃんの所に向かうと本人が私を見つけてかけてきました
「久しぶりだね、全然来てくれないんだもん」
「ごめん、ちょっと行きにくくてさ」
文句は言われましたがそんなに怒ってはいないご様子
どうやらあの一件で今日まで全く外に出してもらえ無かったようで本人曰く来てくれても多分会えなかっただろうとの事
「結構怒られちゃったけどwでもね、お父さんがかばってくれてそれ以上は怒られなかった」
やっぱりお父さんの方はそこまで厳しくないよう
「それでね、次どこへ行こうか色々考えてみたんだけど」
Fちゃんは少し考えてから
「お買い物で・・・いいかな」
「街へ行くの?」
「うん、でもX君が行きたそうな所全然思い当たらないし」
「俺はFちゃんが行きたいところならどこでもいいんだけど」
Fちゃんはまた黙り込んでしまい、ん~と考え込んでしまったようです
「やっぱりもう少し考えてもいいかな」
「いやホントに行きたいところでいいのにw」
「それじゃ私が納得できないのよ」
何が納得できないのか?ただ遊びに行くだけのような気がしたのですが
一緒に帰ろうと思ったのですがその日は母親と妹で塾関係のことで行く用事があり学校で待っているように言われて居るらしく一緒には帰れませんでした
少なくとも母親と会うのもちょっと不味いですし
Fちゃんと話していたこともありクラスの奴らはとっくに帰ってしまっていたので私は一人で帰ることに
校門を出て家へ向かおうとするとまたもや見知った顔がw
「おーやっと来た来た、Fちゃんとの話は終わったみたいだね」
例の叩いてくる子wと他1名
「なんだい暴力女w」
「失礼ねぇw」
そう言ってまた叩いてくるし、もうこの子くせですね
「また遊びに誘われてるんでしょ?場所決まった?」
「なんか考えさせてって言われた」
その子達はあきれたような顔をして
「もーイライラする2人だなぁ」
「あんたが決めちゃえばいいのよ」
私が悪いのか?
「いい?相手はFちゃんなのよ、男子に対しての免疫がないの、だからあんたが引っ張っていかないと」
「さっきねFちゃんにどこがいいか私達も相談されたわよ、色々上げたけど最終的には一緒に行ってよ」
まだやはり一人だと自信が無いのかな
「私達はもう着いていかない、あんたたち2人で決めるの」
「そう言う事だから、はい男の子頑張る!」
また叩くしw
家に着き私なりに考えてみました
男子同士ならいくらでも私の頭の中に行き先は浮かびますが女子と行くとなると・・・
その空気をぶち壊すようにおかん乱入
「おう、何悩んでるw」
おかんにも叩かれるし、息子は大切にしろw
「いや遊びに行くのに行き先が思い当たらなくて」
「なに、中条さんとこの子と?w」
さすが親だ、と言うより判るよねw
「私だったら映画かなぁお父さんとよく見に行ったよ」
ふむふむ
「最近もお父さんは一人でよく見に行ってるみたいだから今どんなのやっているか聞いてみたら?」
自営なので父が居る事務所へ
「おとっさ、女の子と映画見に行くとしたらどこがいい?」
割とストレートw
「おぉ!?お前が女の子とか!」
「あくまで友達だけどなw」
「ならこんなのがある(上映中の映画)」
情報をゲット
(ただそれって小学生が見るような映画なのって物でしたけど)
翌日から普通に授業があったため昼休みにFちゃんの所に行き映画ではどうかと提案
「X君がそれでいいならいいよ」
「うんところで家からは出られそう?」
「裏からこっそり出れば大丈夫だと思う」
「またおばさんに怒られない?」
そう言うとFちゃんはにやっとして
「お母さんは納得してないけどお父さんは私が行きたければ行ってもいいよって言ってくれているし」
「そうなんだ、じゃ待ち合わせ場所は街のここで(映画館の近く)」
今回は2人きり、普通に女の子と遊ぶのは初めてのことなので私としてもちょっと心配はありましたが悩んでいても仕方ないので
とは居てもその事で頭がいっぱいだったようで午後の授業は上の空、結構やらかしがあったと思います
放課後はFちゃんは先生に呼ばれていたため私はクラスの奴らと下校
「X、Fちゃんと次遊びに行く所決まった?」
「映画見に行こうかなって」
「ふーん、無難なところだな」
「暗闇に紛れてってやつか?w」
「いや今回はそれ無しだし」
割に私が真面目に否定したことに友達はびっくりしていましたけどw
つづく
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