神殿の前に着いたらとりあえずすること
賽銭箱に5円を投げ込みました
そして拝んで
(子供だからその位しか判ってない)
「私も晴れ着着てきたかったな」
Fちゃんがぽつりと
「まああの状況じゃあねw」
「うん・・・残念」
お参りも済ませ露店を見ながらいい臭いするねぇとか言いながら歩いていたと思います
「そっか、X君は(市立中学)なんだね」
「まあそうなるね、付属とか行く頭ないしw」
「そんなこと無いと思うよ」
「どうして?」
「お話ししていてそんな感じするもん」
(いやバカですがw)
「Fちゃんは私立なんだ」
私はさっきの話題を持ち出しました、Fちゃんはしばらく黙っていましたが
「多分そうなると思う」
「お母さんがそう言うから?」
またFちゃんは黙ってしまいました、ここでお母さんの話は不味かったかな
「聞いてるよね(お母さんの噂)、ただ今だと判らない」
どういうことなのか
「昔からお母さんが言うことが正しい、それが"いい子"なんだって」
いい子か
「それは俺ら子供だし親の言うこと聞かないと飯抜きにされるからさw」
そこでFちゃんは笑い出してしまいました
「なにそれw私真剣に話してるんだよwでもX君って面白いよね」
ごめん不真面目です
「でもそうだし間違ってはいないわね」
そう言ってFちゃんは私の顔をのぞき込んできました
「実はね、X君に友達になろうって言われたとき、なにこの変な人って思ったんだ」
うん、変だもんw
「でもそこで思ったの、ホントに変なのかってもしかしたら私の方が変なのかもって、友達に聞いてみたの」
あー前に話しに来た子がいっていた件だな
「男子に冷たすぎるって言われたわ」
らしいですね
「友達ですらそう思っているって事は男子の間ではみんなそう思っているって事じゃ無い」
「うん有名ですw」
「もーはっきり言わないでw」
Fちゃんは笑っていました
「でもねX君と話すようになって男子もお話すると面白いって事が判った」
「まあエロいこととか汚いこととかそんな話題しかしないけどねw」
「うん今でもX君のことそう思ってるw」
って事は興味心からですかw
「でもねX君はそれだけじゃない気がする、なんて言うのかな」
ふむ
「それは恋心ってヤツですか?w」
なんとなく冗談半分で振ってみました
Fちゃんはえって顔をしていましたが
「X君はどうして今日私の所に来てくれたの?」
「それはお母さんに閉じ込められたって聞いたから」
「友達だから?ホントにそれだけ?」
「うん友達の危機を救わねば男では無いw」
「そうなんだーw残念w」
何が残念なんでしょう
再びFちゃんは私の顔をじーっと見ていたのですが
「私失恋しちゃったねw」
はい?
「もう一度チャレンジしていいですか?w」
「え、なにが?」
「もー判ってるくせに、私諦めないからね」
もちろん判ってますけどね、そろそろ意地悪するのも限度かな
「なら友達やめよう」
「え、どうして」
「うんFちゃんが好きだから友達やめる」
「それって」
「うんそう言う事」
Fちゃんガッツボーズ
(お嬢様でもこういうことするんだな、と言うか性格変わって来ている感じがする)
「そ、それじゃあ今度のお休みはどこに行こうかしら」
行く前提なんですね・・・
「Fちゃんの行きたいところへw」
「なら考えておく!」
考えてみればFちゃんって耐性が無かったのかも知れません
無茶苦茶おどおどして、そんなのを少しかわいいと思ってしまた私なんですがw
その後しばらく神社を歩き回っていたのですが一緒に来た連中には全く出会わず、まあ各家から離れているわけでは無いので問題ないだろうということでFちゃんの家まで戻りました
「じゃ、じゃあ今日はありがとう」
「いえいえ、また行くところ決まったら教えてよ」
Fちゃんは家の中へ入っていきました、勿論裏側から
さて私も帰るかなぁと歩いていると
「よくやったー」
とまた後ろから叩かれました、振り向くとやっぱりあの女の子w
同級生の男子もいました
「しっかり見させていただきましたwえへへ」
「お前ら見てたんかいw」
「そりゃその為に行ったんだからなw」
「これは始業式後の話題が出来たわねw」
「やめたげろw」
「えーX君かばうんだーさすが恋人思いw」
否定はしない、だがそこに私も出てくる以上おかんのネタにされるw
そんな冷やかしを受けていたのですが女子達は真面目な顔になって
「今回はなんとか連れ出せたけどこの後よねぇ」
「大変よねぇ」
男子連中もうんうんとうなずいていました
「次回以降はあんた一人でやらなきゃ行けないから連れ出す方法考えておきなさいね」
確かに、今回抜け出したことがFちゃんのお母さんが気が付かないわけがありません
私自身どう言う方法でやるか考える必要が出てきたわけです
つづく
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