とりあえずFちゃんの家が見える位置まで来るとすぐ横の路地からおいでおいでする女の子が
そこに残り2人が居たのですが
「ん~こうなっちゃうと無理だよね」
「あのおばさんじゃねぇ」
これは諦めた方がいいのかそんなことを話していたのですが
「裏から入って連れ出すという作戦ってどうかな?」
と言う意見が女の子から上がりました
子供だから(あくまであの当時は)許される作戦
その時はそんなに思わなかったのですが何故にそこまでFちゃんを連れ出そうとするのか
後から考えると女の子ってそういう物なのねって事なんですけどw
女子達に連れられ我々男子勢も裏側へ
表から見ても立派な家でしたが裏から見ても庭も立派でやっぱすごいと子供ながら思いました
「それじゃ中に入るけど全員だと見つかりやすいからX君だけ私に付いてきて」
「え、俺だけ?w」
「あんた行かなきゃ意味ないでしょ」
(みんなの前で言われるとなんか恥ずかしい)
「ここ穴開いてるからここから入るからね」
垣根の木々に穴が開いてます
その子は晴れ着着ているのに平気でくぐっていきます
ある意味女の子たくましい
私もついて入っていくとこっちこっちと呼ばれたため建物の陰に移動
「さあどうやって呼び出すかよね」
「いつものはどうやってるの?裏から入ってるって事はこっちから呼ぶ方法もあるんだよね」
「入っても玄関に回るよ、こっから入ったの判ったらおばさんに怒られるし」
なるほど
「Fちゃんの部屋は2回だし・・・X君登れる?」
「無茶言うなw」
入ったわいいがその後の作戦が全く無かったため困っていると垣根の穴から1人覗いていて必死に何か指さしています
何だろうと指さす方向を見ると・・・大人の男性が
「わ、Fちゃんのおじさんに見つかった!」
「げ」
急いで逃げようとしましたがおじさんに呼び止められました
「君たち今日遊びに行く子だよね」
私達はこくりと
「ちょっと待ってなさい」
おじさんはそう言うと奥へ、しばらくするとFちゃんが出てきました
「お母さんに気付かれる前にF、早く行きなさい」
どうやらお父さんは遊びに行くことに否定的では無かったようです
「君がX君か、まさかFが男の子と遊びに行くとか思っていなかったよw」
そう言っておじさんは笑っていました
再び垣根の穴を通り全員合流
「あーびっくりしたダメかと思ったし」
さっき一緒に庭に入った子が疲れ気味に言うと
「お父さんはお母さんと違うから」
「それなら今日のことも知られなかったんだね」
「うんん、多分お父さんも男の子と行くって事知っていると思う」
その辺は寛大なお父さんなんだ
「ただ誰と行くの?は聞かれたよ」
て事は私と行くことを知ってる?w
「ふ~んwX君責任重大だよw」
「そうそうw」
女の子達にそんなことを言われて叩かれましたw
その後神社まで雑談をしながら歩いて行ったのですがそんなに遠いわけでは無いので20分ほどで到着
その途中
「そう言えば男子達ってもうすぐ卒業じゃん、どうなってる?」
「こいつ(一緒に行った1人)だけ付属受かったからそっちだな、俺ら2人は(学区内の市立)」
「そうかぁそうすると来年は小中で分かれちゃうのもあるし会えなくなるよね」
「でも家変わることないし会えるんじゃ無い?」
「まあ会えなくなるわけじゃ無いけど多分学校自体違ってくるかもよ」
「またどうして」
「少なくてもFちゃん(近くの私立女子中高)行くと思うし」
あーそう言う可能性もあるのか、Fちゃんはその話の間何も言いませんでしたが何か考えていたようです
「だから2人の仲がこの2ヶ月でどこまで進むのか楽しみなのよねw」
「あ、それ俺も興味あるw」
外野うるさいw
神社に着くと3日でも結構人が居ました
するとFちゃん以外の女子2人がこちちの2人にそれぞれ
「さてここからはカップルで行きましょうね~」
「そうそう新年だしね~w」
と言って引っ張って行ってしまいました
その場に私とFちゃんだけ残して、結構気まずかったと思います
「なんか残されちゃったんだけどw」
「うん・・・」
「お参りする?初詣って2回目でも問題ないよね」
「たぶん問題ないと思う」
もう何言っていいか判らず思いついたこと適当に言っていたような記憶がありますがとりあえず神殿の方に向かうことに
一応この地域では大きい方でしたが有名所までの大きさは無いためすぐに着いてしまいました
つづく
※元投稿はこちら >>