昨夜初めてあの子の声を聞いた。
9時頃コンビニへ行ったときすでに食べ終えたらしくゴミを捨て出てくる所に遭遇した。
すぐに窓を開けこんばんわと声掛けたらわかったらしく笑顔になった。
手を差し出すと近寄って来て500円玉を受け取る。
寒いでしょう乗らない?と言ってみると小首を傾げ困ったような表情をする。
中から助手席のドアを開けてどうぞって誘ったら廻りをキョロキョロ見回すようにしたあと駆け込んできた。
お腹いっぱいになった?と聞くとコクんとうなずきこっちを見て笑う。
「っりがと。ごっひゃくえん」小学生のようなしゃべり方。
いつも家でごはん食べてないの?「○○にいるから。ごはんあるけどおかわりないから」
どうやら施設かグループホームのような所にいて夕食だけでは足りないらしい。
トイレ洗面所クローゼットベッド付きの個室にいて食事はホール、簡単な外出は行き先を言えば出来るらしいが外泊は届を出さないといけないらしい。
そこで毎日なんにもしないよ、なーんにも。と言う。
両親は仕事忙しい、のだそうな。
じゃすぐ戻らないとマズイね、また今度会ったら少し話そう。明日も来る?
それには「わかんない」と答えた。
車で曲がり角まで送って行き手を振って別れた。
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