公衆電話から6桁の番号をダイヤルした。
「はい、○○です。」
今では珍しいが当時は固定電話に出るときは自分の名字を名乗るのが当たり前だった。
俺は適当な偽名(確か漫画のキャラの名前だったと思う)を名乗ってお目当ての相手を呼び出した。「亜希子さんいらっしゃいますか?」と。
オルゴール式の保留後の後電話に出たのは「亜希子」本人だった。
俺は「渡したい物があるのでこれから××公園に一人で来てもらいたい」と伝えた。
今だったら気味の悪い呼び出しに警戒するだろうが、自宅の電話番号を知っており、自分の名前を把握している相手なら何処かしらで接点がある者と考えてしまう時代だった。インターネット普及がそれを変えてしまったが。
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