(6)から#4と#5の間。
純子の留守中も、私は青山家の納屋に忍び込んで、2階のエロ本を拝見していた。
痛気持ちいい畳の擦りつけもオナニーの必須アイテムになりつつあった。
今思えば、エロ本の写真や絵は、アラサー・アラフォー(にしか見えない。)のモデルや描写なのだが、当時の私には、それで充分に勃起の材料だった。
その日は、普段踏み込まない奥の雑誌の山に踏み込んで、結束した紐の合間を巧みに抜き出し、取り出す。当たり外れが激しい。文章ばかりや、完全に『女将さん』のディープな漫画だったりもある。
『よっ、しゃっ・・・』
なんとか抜き取り表紙を確認。英文で表紙を見る限り何の本か分からない。
とりあえず、バランスが悪い本の山から脱出するために後ろ向きのまま歩く。
『わっ!』青山姉の声。
『あああ~ぁ!』情けないビックリ声を出してしまった。
なんとか踏み止まり、体勢を保つ。
『あんた、何しちょーかね?』
『わわっ、青姉ちゃんか・・・』
『人ん家の納屋に勝手に入って、泥棒かね』
と、言いながら私の手元の本を見る。
『エロ、スケベ、変態!』
軽蔑した感ありありの口調の青山姉。
黙っていると
『見んかね?』と、青山姉。
『青姉ちゃん、消えて』
『馬鹿か?何で私が』
『いいけん、おらんでや』
そんな願いも受け入れて貰える訳も無く、ニヤニヤした青山姉の横でエロ本を見る羽目になった。
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