『○○、いいのあるで~ぇ』
青山姉が私を呼び止める。中学の制服姿がなんか婆臭い。
今なら三十路の痛いポルノ映画、とかシニカルジョークも言えるが、昭和のど真ん中を生きてる小学生に形容出来る訳も無い。
良い言い方をすれば、大人に見えた?と、言うべきか。
確かに違う意味で青山姉は大人に変化していた。昨年、夏休みに給水池で見た【単1電池】も今年、しんがっき前から微妙な変化が見て取れた。明らかにクビレが現れ、余計に付いていた脂肪が取れてヒップラインを際立てて魅せている。
だが、制服がダサい。
顔か。うん、顔だな。男子小学生は正直だ。女性から非難殺到されても、これは仕方がない。
『何が?』ランドセルを引っ張られ、迷惑そうに振り替える。
『フフフ・・・』
『わっ!何?、変な笑い!』
『あんたの好きなこと、』
意味ありげに再び笑う。
『あんなぁ、スキン、貰えるけん!』
スキン?なんだ?それ。初めて聞くぞ。
いわゆるコンドームだ。
『それチンコに被せてセックスしても妊娠せんでね』
『それ?それがスキン?』
被せる・にイマイチ頭の中で描けない。
『どうする?』
『今日?』
『そげだがね』
『うん、』
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