携帯電話の11桁の数字。これがあるだけでなぜ人間はここまで安心感を与えられるのか。本来、人間の数奇な縁というものは、こんな通信機器で代用できるはずはないのだが、とにかくそれからの俺達は文明の利器である携帯メールを主流に使って、安定した恋愛関係を続けていた。
いつでも連絡がとれる。という安心感からか、ミホちゃんとも毎日会うわけでもなく、ミホちゃんにも地元の友達がいたり、家族と買い物に行ったりする日は、俺も安心して祖母と一緒に畑に出て、ブドウととったり野菜をとったりする手伝いもした。
また、その帰りに地元の魚屋が、とってきた魚をさばいてくれるのを後ろで待ち、ご近所だから。ということで新鮮な刺身をもらったり、隣のオバチャンが作ってくれた、地元の特産のゆずを使ったポン酢などもおすそ分けしてもらい、魚屋の刺身と、地元のゆずぽんをつけて、それを夕食としたものだった。もちろん食後には畑からとったばかりのブドウも出てきた。
そして極めつけは五右衛門風呂。祖母が窯の下でマキをくべてくれ、外から「あつくないかえ?」と聞かれ「だいじょうぶ。いい湯加減」と答え、熱くなれば水道から水を注入して温度を調節した。あの炭火が焼ける匂いを嗅ぎながら、風呂場の木枠の窓を開けて、虫の声をきき祖母の家の裏の山の背後にみえる星空を眺めながら、ゆず湯を堪能したものである。
また、この田舎での楽しみといえば、なんといっても釣りだった。地元で釣りすることなんてなかったが、この夏の田舎では、俺の気質も変わってくるのだろうと思う。わざわざ釣具屋にいって、アミエビが凍ったブロック状の撒き餌と、サビキセットを買ったりして、夕日の沈む波止場から海をみて、鈴虫の声を聴きながらアジを釣るのに興じたりしていた。面白いように小アジがつれ、それを家に持って帰って天ぷらにしてポン酢で食べた。その時は背後を飛ぶバッタも、地面を這う蟻も、すべて俺の夏の一部だった。しかし、今はもう環境破壊でなにもかもが壊れ、今かりに祖母の家の前の波止場で釣り糸を垂らしたところで、藻ひとつひっかかることもない。人間の手で、あの自然を破壊してしまっのだった。
あの頃の夏というのは、なぜあれだけ情緒にあふれているのだろう、今の俺の時代の夏なんていうのはエアコンがガンガンに効いた部屋で、海外の事件のネットニュースを見ながら、倹約の為の自炊か、それとも不健康なテンヤもんを食べ、水道代節約のために手短にで風呂はシャワーだけですませ、夜は都会の喧騒にまみれる明日に備えるだけの為だけに眠り、翌日は蒸し暑い都会の中、満員電車に揺られて、少しでも涼しい道を歩こうと地下街を選んでビジネス街に到達するのが今の俺の夏というものだ。休みなんて同僚と人工的なネオンが煌く繁華街へ繰り出し、チェーン店で添加物と人工甘味料の入ったおつまみに、飲み屋の中で、健康のために、といって遺伝子組み換えされている野菜を食べるのが今の俺の夏なのである。
話を戻します。
それから3日に1回という頻度で会う俺達は、キスは毎日していたが、体に触れるという事は少なくなっていた。ある意味、携帯電話効果というのだろうか、いつでも縁がつながっているという保険が安心感をもたらしているのも事実だが、逆に、その技術的な安心感が、人間が本来もつ、(この子と一緒にいれるのは、今だけなんだ)という切迫感からくる抱擁欲を制御していたのかもしれない。何事も文明の利器を頼るのではなく、自然のままでいるのが本来の人間の感性と研ぎ澄ませるのだろうと今でも思う。
そしてその年の夏もあっという間に過ぎていった。もう帰らなければならない。という5日前くらいに、ミホちゃんの自宅に呼ばれ、家族と食事をさせてもらう事になった。ミホちゃんの家は豪農っていうのかな、農業なんだけどどうみても土地もあって金持ちっていう家族。(このあたりに特別な話はないので割愛)ただ、家族にも紹介してもらった。っていうのはとてもうれしかった。
そして、帰らなければならない3日前、俺の祖母が「薬師さんへ行くけど、いっしょにくるかえ?」と言われた。それは薬師寺という四国八十八か所めぐりの拠点にもなっている寺院で、祖母はお盆の後に必ず薬師さんへいって、去年のお札みたいなものを返し、新しいものをもらてくるという行事があるのだけど、それについてくるか、と言われたのだった。俺は友達とあうから。と丁重に断り、、そして祖母の留守中の家を、初めての挿入の場所に選んだ。
俺はミホちゃんに、「明日、うちくる?」と、あたかもこの前に自宅に招待してもらったお返しのような理由でミホちゃんを誘った。ミホちゃんは「おじゃましていいの?」と言ってきたので「うんw」とだけ答えた。
ミホちゃんはもしかしたら、てっきり家族(祖母)に紹介されるのかもしれない。と思ったのかもしれない。しかし、実際に来てみたら「おばあちゃん、朝から出て行っちゃった」等と俺は言ったが、きっとミホちゃんには、初体験をしたいから呼んだんだろうな。ってバレてたと思う。だけど、ミホちゃんは別にそれに対し機嫌を悪くすることもなく、「家の中、すずしいねー」といつものおしとやかなミホちゃんの反応だった。
俺達はいつも俺が寝ている畳の部屋(といっても畳の部屋しかないけど)に入たはいいものの、なにかぎこちなかった。こうして密室で会うのは初めてだったからだ。いつもなら、何かと意識が拡散する野外にいたので、こうして落ち着いた環境でミホちゃんを見つめるのも初めてだったのかもしれない。何からどうしていいやら。。。と俺は困惑した。
だが、付き合ってとの言葉はないものの、やっていることは完全なカップルだった。しかし俺は、だからといって「ヤらせてくれるのがあたりまえ」という傲慢な態度をとるのではなく、ミホちゃんに正直に、「セックスしよう」と問いかけた。ミホちゃんは「そのつもりでよんだくせに・・w」とボソっといった。(あ、バレてる?w)とは思ったが、そこは真摯な態度で、「一生、大切にするからね。地球よりも重たいミホちゃんの処女だから」と俺は、そんな臭いセリフを吐いたのを覚えている。
それから俺達は無言になった。激しいキスをし、胸をもみ、ミホちゃんのスカート、ブラウスをはぎ取り、その日初めて、ミホちゃんの生乳そして生乳首を見た。今まで誰にも吸われた事すらない乳首は、ピンク色でツンと立っていた。
柔らかいミルクのような香りがするミホちゃんの肌を、俺は乳首や腰へと舌先を這わせ、年不相応な、情緒的な中に情熱的なものがある激しいセックスの前座がはじまったのだった。
とにかく激しかった。堂々と裸になれるというのが、これだけ開放的な事なのかも初めて覚えた。俺はミホちゃんを全裸にすると、憧れだった69を試みた。ミホちゃんは俺の上にのっていたが、ミホちゃんの太陽の日差しに照らされたフスマから入る光ではっきりと照らされたワレメ、そして、、アナル・・。とにかく俺は、舐めて舐めて、、舐めまくった。もう3日したら帰らなければならない、、、せめて冬休みくらいに来ることができればいいけど、もし無理ならまた1年は会えないんだ!!っていう衝動からか、とにかく俺はミホちゃんをなめ回した。
ミホちゃんも同じ気持ちだったんだろうと思う。俺に対するキスも、フェラも、とにかく激しいものだった。俺は69の状態で、クンニの休憩がてら、ミホちゃんの後ろ姿をみたら、白い肌、細い腰に背骨の凹凸、肩の骨の出っ張りがあり、無駄なぜい肉はなく、手ごろなサイズの胸からでる乳首が俺の脇腹にあたり、そしてキレイな黒髪を首の左側から出るように束ねて、、、、そしていて、手で俺のムスコを掴んで、一生懸命にフェラをしている、、あまりにも美しい姿だった。こんな可憐な少女が、ここまでオトナの女性を彷彿させる雰囲気をもっていたのか、と俺は感動に似た感覚に襲われたものだった。そして俺は目線をミホちゃんのワレメに戻し、このロシア人などを彷彿させる肌色でキレイなワレメに俺は吸い付いたのだった・・。
そして、挿入のシーンがやってきた。ミホちゃんは緊張した面持ちの中、布団で寝て、足を両側に広げていてくれた。正常位である。俺は(この時、初めての挿入前に指である程度開拓しておくという事を知らなかった)自分の亀頭をミホちゃんのワレメに押し当て、何度も入れようとチャレンジした。
だが入らなかった!何をしても入らなかった。俺は指でこじあけるように左右に広げてみたら、「いたああい><」というミホちゃんの悲しそうな顔にこっちがまいってしまい、、、なんだかんだしているうちに、しぼんでしまってきた。。
ミホちゃんも「もう1回チャレンジする?」と俺の事を気遣ってくれ、、フェラをしてもらった後にまた挿入をチャレンジした。でも閉ざされた貝は簡単にひろがらなかった。何度もなんどもチャレンジしてみても無理だった。
もう4回目くらいのチャレンジになって、逆に場の空気が悪くなってくるようなものを感じた俺は、「今日はするな。ってことかなw」とあえて笑顔で答え、、挿入を延期しようとした。するとミホちゃんは「ごめん」と言ってくれた。俺は「なにもミホちゃんは悪くないよww 俺が下手なだけかもしれんしwww」と笑いでごまかそうとした。
結局、俺はミホちゃんを指で何度かイカせはしたが、俺は1度もイク事がなく、お別れの時間がやってきた。家を出て帰り道、、、ミホちゃんは相当心のキレイな子なんだと思った。
本当はこんなこと言いたくなかっただろうし、ミホちゃんは言うような人間じゃない。でもミホちゃんは「今日、残念だったね、、、じゃ、お口でよかったらしてあげるよ?」と言ってくれたのだ。俺は「うん・・・。」と感謝が極まり、それ以上何も言えなかった。
俺はバス亭の近くの駐車場の裏で、自分のムスコを出した。そしてミホちゃんはくわえてくれた。ミホちゃんは「なんではいらなかったのかなーこの子」と俺のムスコを見てからそういった。入らなかったことが、とても申し訳なく思っているような感じだった。俺は「処女だから、仕方ないやんw また次だなw」とあえて明るく振舞った。そしてミホちゃんのフェラが始まり、、、俺は彼女の口内へと射精した。
そして最後に日がやってきた。またあの暗黒のフェリー乗り場。だけど、1年前に比べ、俺達は比較的に明るかった。お互い頑張ればバイトをやったりして、お互いに親の金ではなく、自分の金で会いに来れたりすることも出来るからだ。
ミホちゃんは、「今度、3連休あるよね、そっちいこうかなw」なんて言ってくれた。でも、フェリー乗り場に近づくにつれ、やはり悲しみは襲ってきた。俺は「みほちゃん?」と聞いても、「なんでもない」と向こうを向いて涙をこらえているような、そんな感じだった。
そして俺はフェリーにのり、、「今度は来年じゃなくて、お金とかたまったらすぐ来るよ。約束ね」とゆびきりげんまんをし、俺は船にのった。(また、俺の戦いが始まるのか)と、覚悟を決めた大きな一歩だった。
そして1年前は、トイレの中で大泣きする事しかできなかったが、その時は甲板に出て、出発する船から波止場にいるミホちゃんに、遠く離れて姿がみえなくなるまで手を振ったのだった。
次回へつづく。
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