8月に入ったある日、携帯に見知らぬ番号からの着歴があった。折り返しかけてみると電話に出たのは知美だった。
聞けばまたディスカウントストアに行きたいという。
あいにくその日は仕事が忙しく、残業になるのが間違いなかったため次の休みに連れて行く約束をした。
私は平日が休みで、その日なら1日空けられるから、と。
何度も約束の念押しをされ電話を切った私にある考えが持ち上がっていた。
行きがけの駄賃にヤるか。
当日、知美と母親の店から少し離れたコンビニで待ち合わせをした。母親の干渉を避けるためだがそれは知美にも好都合らしかった。
知美を後ろのシートに乗せ作戦のための準備段階に入る。
私「ディスカウントストアに行く前にちょっと寄り道していい?」
知美「えー、どこに?」
私「先輩の家なんだけど中古のオーディオを預かるんよ、30分くらいで終わるから」
知美「・・・分かった~。」
渋々ながら寄り道をする事の了解をとり車を走らせて山道に入る。その山道の先にはオートキャンプ場があるが立地が良くなく夏場はほとんど客が来ることはない。多少の桜が植わっているからか春頃にバンガローなどを利用する客があるようだが。
以前に利用したときそのバンガローな中で鍵が壊れている所を2~3件発見してあった。今回の目的地は、そこだ。
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