いきなり予想外の男の子に告白されて、何て言うたらええんか、言葉が浮かんでけえへん。
身体中から次々に汗が吹き出してきて、汗拭きタオルじゃ追い付かへん。
シミーズもパンツも汗を吸うだけ吸って、あとは汗が流れるままになってる。
サイトウくんは、普段、学校では、真面目でお勉強できる子や。
ハート様以外悪いとこはない。
気が弱そうでボソボソ話すのもよくないとこやけど、それはわたしが前に思いきりどついたからビビってるだけや。
他の子とは普通に話してるみたいやん。
けど、だいたい、何でそんなええ子がハート様なんて言うんよ?
て言うか、何でわたしのとこに来るん?
「わたし? 何で?」
自分の口元に人差し指を当てて首を傾けた。
ひょっとしてからかわれてるんやろか?
「……マ、マツダさん…… 優しいし、可愛いから……」
「カワイイ……?」
声が裏返る。
男の子にそんなん言われたの初めてかも知れへん。
先輩にも言われた記憶なんかあらへんもん。
サイトウくんが珍しく真っ直ぐこっちを見てる。
急に自分の格好が恥ずかしなってきた。
下向いたら、シミーズの襟のとこがヨレヨレに伸びてて、胸のてっぺんの見えたらアカン大事なところが脇から顔出しそうになってる。
擦り切れて生地が薄なってるから、きっと尖ってるんが透けて見えてるわ。
パンツかて、古なって汚れが中々落ちへんで、あそこ、色変わってるとこがある。
さっきサイトウくんが下向いてたのは、やっぱりパンツの前のところ、女の子の大事なところが気になるんかな。
そんなこと考えたら、身体が余計に熱くなってきた。
それで、下の方がなんかムズムズし始めて、じわぁって溢れ出す感じがした。
汗とは違う。
先輩にイッパイ身体を触られてたときの感じ。
けど、何にもしてないのに、こんな感じになるのは始めてやった。
告白されて、カワイイとかちやほやされて、ええ気になってるんや。
これってきっと「ヨッキュウフマン」や。
溜まってるんや。
『あんな、チョコ。エッチな気持ちって、ちょっとずつ心ん中に溜まってくんやで。そんでな、溜まりすぎたら悪いコトしてでもエッチなことしたなんねん。ほら、電車でチカンしたり、小さい子にイタズラしたり、女の人をレープしたりニュースで言うてるやん。あんななったら恐いやろ? そやから、仲良い子とちょっとずつ、エッチな気持ちが溜まらんようにシテくんがええねんで』
こないだまでは、先輩がシテくれてたから、わたし、溜まったことなかった。
きっと、あんまり長いこと溜めてたから、知らん間に溢れるぐらいになってたんや。
溜まらんように自分の身体に自分でエッチなことする方法は先輩に教わってたけど、実際に一人でしたことなかったから……
顔をあげて前を見たらサイトウくんと目があった。
下の方があんまりすごくなってて、パンツが濡れてるの、サイトウくんにバレたらどうしようって、焦って膝の位置を直した。
サイトウくんが正座のまま、ズズッて30センチ前に出てきた。
「マ…… マ、マツダさん……」
「はいっ?!」
ノドに引っ掛かったみたいに声が裏返った。
「……ボクと、えっと…… つき…… つ、付き合ってください!」
頭の中に電気が走ったみたいにビリビリってきた。
背中がぞわぁってなって、一瞬で身体中がさぶいぼだらけになった。
気色悪いとか、怖いときに出るさぶいぼとは違うの。
先輩に大事なところを可愛がってもらって、一番気持ちよくなったときみたいな、なんも考えられへん感じ。
『あれぇ? チョコ。イッちゃった?』
先輩がわたしの脚の間から顔をあげて笑ってる。
そっから舌だけべぇーって伸ばして、わたしもう耐えられへんかったのに、あそこの中のとんがりを舌先でくすぐられて、あんとき、先輩の顔にピュッってオシッコ飛ばしてもうた。
ゴメンナサイやけど、キモチヨカッタなぁ。
ちゃうのちゃうの!
先輩でないと、イケへんって!
だって、サイトウくんには触られてもないんやから。
でも、お尻、ベトついて気色悪いぐらい。
もう、パンツ脱ぎたい……
パンツ広げて「アンタのせいで、こんななってるんよ!」って、見せてやりたい!
ううん、サイトウくんの目の前で脚広げて「ほら! ここ、こんなに溢れてるんよ!」って、叱ってやりたい。
わたし、なに考えてるんやろ?
あれ? ひょっとして、わたしもサイトウくんが気になってるん?
よお見たら、カワイイ顔立ちで、結構ハンサムやと思う。
クラスの誰誰さんがサイトウくんのこと好きとかなんとか、内緒話してたやん。
でも……
こっちをじっと見てる。
そうや、お返事せなアカンのや。
ゴメンナサイ。わたしには先輩がおるから……
きちんとしようと思って、脚を直して少し前に進んだ。
近くに寄ったら、なんか、サイトウくんが胸元を覗き込んでるような気なる。
サイトウくん、見かけによらずエッチなんや、きっと!
こういうの「シカン」って言うねんて。
先輩に聞いたことあるねん。
見てるだけで女の子にエッチなことする超能力。
テレパシーみたいな力で、わたしもいまエッチなことされてるんやわ。
ほら、いま胸、見てる?
汗で張り付いたシミーズが透けてるし。
わたしの胸、ちゃんと見えてる? 乳首ってわかるん?
あ、いま、ちらっと下見た?
ちょっと、膝、開いてあげた方がええんかな?
ああ、パンツの中がもっと溢れて、正座した足首がベッタリ濡れる。
わたしのあそこ、壊れてるみたいに溢れてる。
『チョコ、あそこって女子は何て言うてるんや? やっぱオメコ?』
先輩、ちょっと意地悪。
恥ずかしくて言われへん、オメ…… あぁ……
『ほんまにチョコは恥ずかしがりやなあ、ほな、これも三択な。オメコ、ボボ、マンコのどれにする?』
これも、自分で選ばせてくれるん……
あぁ、あぁ…… わたしのあそこは……
すぐそこでサイトウくんの顔が、わたしを「シカン」してる。
息が荒くなる。苦しい。
お尻の下で、クチュッて音がして、頭がクラクラする。
サイトウくんの顔が白くボヤけた。
「マン、コ…… マンコ…… マンコが溢れてるの……」
乾いた喉でかすれて、声はサイトウくんまで届かんかった。
「……どうしたの? マツダさん……」
遠くの方でサイトウくんの声がしてる。
意識が飛んでく……
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