短期間に何人か続けてレイプに成功した後、俺はほとぼり冷ましに山奥に逃げ込んだ。
ドヤに出ていた、吊り橋補修工事の住み込みの仕事に応募したのだ。
俺には前科があり、警察のネットワークに名前、顔写真、指紋などが登録されているので、県をまたいで移動していても完全に安心はできない。そこで定期的に、頃合いを見て、人里離れた場所に潜伏するようにしていた。
ところが行ってみると、工事現場はめったに人が寄り付かない渓谷にあったが、宿はそこから一番近い温泉集落の中だった。
すると当然そこには、多くはないが人が住み、子供もいた。女児も…
しかし、集落内には学校はない。
聞いてみるとどうも、隣のやや大きな集落に小学校があり、子供たちはそこまで、1時間近く掛けて通っているらしい。
ということは…
俺はそこには、ほとぼり冷ましのつもりで行ったのだ。ターゲットを探すつもりなどなかった。
だが、今いる所のすぐ近くで女児が、人気のない田舎道を一人で歩いて通学しているかも、と思うと、否応なしにレイパーの血が騒ぐ。
仕事は交代休だったので、俺は平日に休みを取り、小学校のある集落まで歩いてみた。
集落を出てしばらくは、田畑が続いていたが、やがて両側を林で挟まれた、薄暗い道に差し掛かった。
林の中は昼でも暗く、そこに誰か潜んでいても、道から見つけるのは困難だ。一方林の中からは、木々の間を透かして道がよく見えた。
普段の俺なら、この林まで何度も通い、通る子供たちの顔、学年、時間帯、一人で帰ることがあるかなど細かく把握し、ターゲットを絞ってから実行に移すところだ。
だが困ったことに、集落は人が少なすぎて、よそ者が目的もなく外を歩いているとひどく目立つ。
何もしない内に、不審者として通報されたら堪らない。
それでも俺は、実行までに、初めての日を含め2回下見に出かけ、林道を通る子供達を観察した。
低学年はほとんど、早い時間帯に集団で通りすぎるが、そのあとはポツリポツリと高学年の男女が通った。
二人、三人連れもいれば、一人の子もいる。
俺はその中の一人に目を付けた。
顔立ちは不細工ではないが垢抜けない。体型はややムッチリ型。他の子と同じでジャージの上下を着ていたが、脱がしたらそこそこ女らしい体つきかもしれない。
俺はどちらかと言うと、身体は華奢でシャープな顔が好きなのだか、これはこれでいい。
実行の日。
何人もの高学年の男女をやり過ごしたが、目当ての子は来ない。
だが、空振りか? と思い始めた頃、向こうから赤いジャージが歩いてくるのが、木々の隙間から見えた。
俺は林道際の、幹が太い樹の陰に身を潜めた。
左手にはハンドタオル、右手にはオモチャの手錠。
少女が樹の前を通りすぎた所で、俺は音もなく後ろから近づき、いきなりハンドタオルで口を塞ぎ、右腕で肩と肘の間に抱きつき、そのまま林の奥へ引きずり込んだ。
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