高校を卒業する頃になっても、少女の面影が消えないあゆみ。
実際は、同棲生活の始まりだったのだが、『引き取る』という表現の方が合ってる気がしていた。
だがその外見に似合わず、同棲が始まると、自分も就職したてで大変だったろうに、炊事洗濯をテキパキとこなし、あっという間に主婦のようになってしまった。
そして夜は、必ず僕のベッドで抱き合って眠った。
それから4年が経ち、あゆみは今も僕のアパートにいる。今22才。
彼女がJSだった時は、犯罪加害者と被害者にしか見えなかった僕たちだが、こうしてふたりとも社会人になってしまえば、ただの年の差カップルだ。思えば不思議な感じがする。
同棲を始めた時、入籍も、とも考えたが、10代で既婚者にしてしまうのは可哀想な気がしたので見送った。しかし、今彼女は立派な大人の女性になったので、そろそろ母親を安心させてやろうか、などと考えている。
10年前の祭りの夜の、鮮烈な出会い。あの日会ったのが彼女じゃなかったら、僕は道を踏み外していたかもしれない。
あの頃のような、少女の身体への熱い欲望は、今のところ鳴りを潜めているが、いつか再発して彼女を悲しませるようなことになるかもしれない。
その対策として考えたのが、『早くパパとママになること』だ。
守るものが多くなれば、暴走しづらくなるし、もし将来あゆみの身体に、性的な興味が持てなくなっても、大切な家族として愛し続けることができるだろう。
彼女に、「子供がほしい」と言ったら、
「そうだね」と答えてくれた。
そんな訳で、僕は夜毎、せっせとあゆみと子作りに励んでいるのだ。
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