と言って聞こうとしません。しかし…
「中学生らしくなったらしいな。ありがとな(笑)」
(別ルートで報告上がってるのね(汗))
ある日の土曜の午後のデート。アヤは珍しく露出多目の服で現れました。
水色のキャミソールに目の荒い、チョット透けた感じの白い七分丈のカーディガン。スカートも短くてパンツが見えそうな程の、…用語が解らない(汗)フワッと膨らんでるけど、制服みたいにタック?がいっぱい入ったあれです。色は黒でした。足元は、踝ソックスに、白にピンクの線が入ったバッシュです。
「よ!」
『…どうした?そんな可愛い格好して?』
「うっさい!(笑)」
相変わらず、私に対してはこんな言葉使いですが、以前睨み合った店員と客の間の空気とは全く逆のものでした。
私は、アヤの良き兄で有ろうと思っていました。私はくぅちゃんの事を引きずっていましたし、アヤの接し方もそんな感じでしたから。
「じゃあ行こうぜ!」
『チケット渡しとくぞ。』
「ほ~い(笑)」
今日は、インディーズで活躍するバンドのライブでした。(メジャーにならなかったなぁ…)ライブ会場にて、私とアヤはフリードリンクを頼む事になったのですが…。
「アタシこれ!」
『…なんでXYZ?』
「美味しそうだから。」
『モスコミュールならいいよ。』
「アルコールいいの?やたぁ(笑)」
(XYZの意味…知ってんのか?)
皆さんは知ってると思いますので以下略で。
モスコミュール一杯位なら酔わないと言う読みは当たり、いつも以上に陽気でしたがしっかりしたアヤとライブを楽しんだ帰り道、駅に行くにはどうしても通らなければ成らないホテル街を抜けていると、私の服の裾を掴んだアヤが、一つのホテルの前で立ち止まりました。
『へ?』
振り返ると、アヤはうつむいています。
『アヤ?』
「そろそろ…女として見てよ…。」
『…酔ったか?』
「酔ってない!」
向き直る私を待っていたかの様に、アヤは私の胸に飛び込んできました。
「もう2ヶ月だぞ…キス位しろ…。」
『…』
「けんがアタシを妹位に見てんのは解ってるよ…アタシもそのつもりだったし…。」
『あのなぁ…。』
「好きになっちゃったんだもん!仕方ないだろ?」
『中坊がなぁ…。』
「けんの元カノも中学生だろ?」
『…どこでそれを…(汗)』
抱き合ったままの会話なので、そのまま続けます。
「アタシじゃダメか?子供過ぎてその気にならないか?」
※元投稿はこちら >>