とりあえず時間の問題もあり放課後まで保留にした。
職員室に戻ってもとても昼食など取る気分ではなかった。
気持ち的にはやはり自分も女だし嬉しい気持ちもあった。
でも、さすがに倫理観も邪魔をする。
葛藤があるのも当たり前な話だ。
ただひとつ言えるのは、きっぱりと拒絶はしたくなかったという事だ。
可能性は残しておきたいという下心だ。
結局大した結論も出ないまま放課後になった。
私はとりあえず、自分が見聞きした今回のことは全て胸の内に納めると告げた。
それに、卒業まではまだ二学期分あるので気持ちも変わるかもしれない…
そんな風に先延ばしにして結論を出さないのが精一杯の結論だった。
「わかりました。それならその時にあらためてってことにしませんか?それならまだこっちもバッサリ終わりじゃない分ロマンがある…それに、あと半年弱じゃ気持ちも変わりませんよ…先生のことは入学した時から好きだったし」
私としても一番好ましい結論を彼が言ってくれた。
正直、私もただの父兄として接して口説かれたらすぐに落ちてたと思う。
それから、これからは変にぎこちなくならないようにお互いに気をつけましょうと話は落ち着いた。
なんだか、彼の方がこの手の事に全然慣れていた。
この時点で彼が卒業したら私は拒絶はできないとわかっていた。
こんな中年女にこんなうまい話があるのかと何度も自問したが、卒業するまで待つというところに彼の本気度を感じた。
でも、私も所詮ただの女だった。
卒業するまで待てなくなったのは私の方だったのだ。
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