最後はふたりとも女みたいな声をあげて悶え果てた…
あんなのを見て何も感じないほど私は枯れてはいなかった。
むしろ、現実に男遊びなどできない私は、一人淫らはかなり頻繁にしている方だろう。
妄想だけならどんな行為でも自由だ。
私はそういう面でもかなり想像はたくましかった。
私が目撃した一人の男子生徒は、そっち方面でもレギュラー枠の子だった。
なにより、自分みたいなタイプの教師でも疎ましがらずに接してくれた。
むしろ、他の生徒の手前開けっ広げではないが慕ってくれてるんじゃないかとすら思えた。
時折私の体に向ける視線…
あれは異性として品定めする目だ。
接する女性が圧倒的に少ないのだから、そういう風にもなるのは思春期だし仕方ない。
正直に言えば自身満更でもなかった。
そういう彼が妄想で重宝に使われるのも当然の話だった。
私はそれこそ毎晩あの行為を思い出しては手淫らにはげむようになっていた。
そんなある日、彼のクラスの授業が終わって職員室に戻る途中に彼から呼び止められた。
「もしかして、あの時見てたの先生ですか?」
私は一瞬、自分の方が悪いことをして見つかった気分になった。
私は面談室に彼を誘った。
廊下では誰に聞かれるかわからない。
それに誰かに見られていると気づいていながらも最後までしたことの真意が知りたかった。
かいつまんで言えば、途中で彼だけが気づいた。
髪の感じから女性に見えた。ということは生徒じゃない。
生徒なら隠し撮りされる心配もあるが、その点は大丈夫そうだ。
それに女性に見られる分にはちょっと興奮もした。
彼は相手には教えずに行為を続けたのだ。
それ以降、私が彼を見る目に変化が感じられ、それは日に日に確信に代わり問い質してみる気になったらしい。
「その後いっさいお咎めナシだから、誰にも喋らないでいてくれたってことでしょ?」
それでいってみれば信頼を得てくれたようだった。
それに他の先生なら問い質したりはしなかった。
あくまで私だからだと彼は付け加えた。
「先生があれを見てどう思ったのか、正直聞いてみたい…先生の様子から嫌悪感みたいなものはなさそうに見えた。それを感じたら聞けなかったと思います」
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